第9話 オマケの魅力
*初めての遠足の話
小学校1年生で行った『初めての遠足』の時に、『今でも忘れられないような一言』を言われたことがあった。それは、芝生の上でみんなでお弁当を食べ終わり、お待ちかねの『おやつタイム』に入ろうとしていた時のことであった。
当時から小学生のオヤツと言えば300円まで買っていいというルールがあったりして、日本では『バナナはおやつに入るのか?』ということを質問する生徒がいたりするのだが、ぼくたちの学校の場合は入らないということになっていて、オヤツとは別に持って行ったりもしていた。
そんな中でぼくがおやつとして選んでいたのは、当時大好きだったアニメのキャラクターである『デッカード』というパトカーが変形するオモチャのプラモデルがついているガムであった。いわゆる『食玩』という食べ物に玩具が付いてくるものであり、当時一番仲良くしてくれていた女の子である、さくらちゃんから、
「もう、幼稚園児じゃないんだから、そういうのは卒業した方がいいよ」
と言われたことに得も言われぬ衝撃を受け、それ以来そういう食玩を買ってもらう時には、みんなにバレないようにコッソリ買いに行くようにしていた。ここで食玩を買うこと自体を止めない辺りが頑固者のぼくらしいと言えばぼくらしいのだが、これはぼくにとって大切なことであった。
日本内外でたまに言われていることだが、もう大人になったんだからこういうのは止めないといけないだとか、お兄ちゃんなんだからとか、本来はそんなことは関係ないはずなのに、論理が破綻しているような意見を言う人が数多く居たりする。時には周りに合わせることも必要なのだが、自分の感情を優先させることも大切だと思う。
*オマケの魅力の話
ぼくが子供のころ、小学生向けに『こどもチャレンジ』というものがあった。それは宿題でやるような問題集に遊びをからめてやるというようなものだった。これ自体は通信教育のようなものだったのだが、結構な数のオマケをもらえいて、中でも『カニの形をしたメモをはさむ置物』と『タヌキのお腹に時計が付いている置物』が気に入っていた。他にも、『水中メガネ』や『複雑なパズル』、『赤と青のビニールが貼ってある3Dメガネ』など、面白いものがたくさんあった。
当時から小学生にはキャラクターものが人気で、サンリオのハローキティや、リトルツインスターズなどかわいらしいものがたくさんあった。女の子むけのものは持っていなかったのだが『けろけろけろっぴ』という、目が大きくて立って歩くキャラクターが描かれたエンピツけずりだけは持っていて、それが大のお気に入りだった。
また、当時からマクドナルドにはハッピーセットという子供向けのセットメニューがあって、それを頼んでオマケでついてきたオマケでもよく遊んでいた。兄弟あるあるだと思うのだが、ぼくが1番を頼んで妹が2番を頼んで、こういうオマケはくっつけて遊ぶことができたので、一緒に遊んでいた。
*家族での遠出の話
千葉に住んでいた頃、両親によく車で近くの公園に連れて行ってもらっていた。当時から千葉市緑区には広大な土地が広がっていて、普通の公園の何倍もある自然公園といったようなドデカイ遊び場がいくつかあった。中でもお気に入りのスポットが3つあり、
1つ目は『創造の杜』という景色が特徴的な所である。ここでは池に蓮がたくさん咲いていて、睡蓮の花が綺麗に咲いて、その大きな池の中に岩が何個か置かれていて、その上を渡って遊んだりできた。当時のぼくは冬でも半ズボン、上着にはトレーナーを着ていることが多かったので、靴とか足が濡れるのにもお構いなしで遊びまわっていた。
2つ目は『昭和の森』というところで、ここでは広大な草原が広がっていたので、それを利用して、走り回って遊んでいた。当時ぼくはどこへ遊びに行くのにも『鹿島アントラーズの帽子』をかぶっていて、ここは少し風が強く、飛ばされないようにいつも気を付けていた。その帽子が好きだった理油としては、戦隊もののヒーローのリーダーが毎回赤色の人で、赤という色に憧れがあったからだ。
3つ目は『ふれあいの広場公園』で、ここには珍しく『トーテムポール』というアメリカインディアンが神を祭る際に使用していていた塔があったり、ぼくが当時好きだったバスケットボールのゴールがあったりもした。
そんなこんなで遊んでいた訳だが、その帰りにはファミレスに寄ることが多かった。日本にはお子様ランチというものがあるのだが、おもちゃが付いてきていて、それを貰って帰るのが嬉しかったりもした。ある時そこでカッパのおもちゃを貰って持って帰ったのだが、これが背泳ぎするだけなのだが凄く面白く、風呂に入る度に浮かべては遊んでいた。
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