【設定】香夜世レポート・中級編
~ 陰陽師・
「面と向かってお話するのは初めてですね、ラリッサさ――んなっ!? なぜ急に抱きつこうとするのですかっ!? お、落ち着いてください……ふぅ。では早速、あなたにはイムガイの文化からお教えします」
* * *
◆在野の陰陽家
かつて
中世末期、名門と
それを境に技術や知識が民間に流出し、陰陽寮の衰退を後押しする結果を招きました。
一連の出来事が巡り巡って、在野の獣人陰陽師を採用する現状へと至っているのは、皮肉以外の何物でもありません。
ちなみに
◆魔導銃
ユードナシアの銃には銃身にライフリングという仕掛けが施されているらしいですが、ここトゥーラモンドの魔導銃にはそれがありません。弾速には制限がかかり、軌道も山なりになります。
射出機構には風の
なお、現在では弾丸の形状は流線形が主流です。
◆カリオン武闘術の源流
使い手であるラリッサさんはよくご存知でしょうが、今一度おさらいしてみましょう。
カリオン武闘術は、様々な獣人の間に伝わる武術を統合した流派で、
武闘術の元となった流派のうち、イムガイでも知られている二つについて見てみます。
◇
ネコ科の獣人である
音楽と体術への深い造詣、そして両方を戦いの中で組み合わせる高度なセンスが要求されるため、伝承者の数はそう多くありません。
やがて複雑な呪歌の技法を簡略化し、その分を体術の鍛錬に費やす者たちにより、新たな流派が生み出されました。
◇
狂流から派生した武術です。呪歌の基本となる呼吸法のみを継承し、体術に特化しています。拳脚の扱いに加え、投げ技や関節技、点穴の技術を発展させています。
漂流の使い手は、高き武の
カリオン武闘術は、この漂流から多くの足技を取り入れています。
◆魔物 (第二章)
ヌエ (鵺)
危険度:C
イムガイに棲息するキメラの亜種。頭部はヒヒ、胴体は虎、尻尾は蛇。鳴き声で雷属性魔術の詠唱を行う。
イツマデ (以津真天)
危険度:B
鋭い歯と鉤爪、硬い鱗状の羽毛、長い尻尾を持った始祖鳥のような魔物。全長8~9m、翼開長は5~6mほど。鳴き声で時属性魔術の詠唱を行う。
ガシャドクロ (我舎髑髏)
危険度:A
怨念の集合体が巨大な髑髏の体を成したもの。自重で脚部が崩壊するため自立歩行できないが、腕の一振りは牛馬すら軽く薙ぎ払う。闇属性魔術の詠唱を行う。
シタナガ (舌長)
危険度:C
黄色くくすんだ肌色をした人型の魔物。長い手足であちこち動き回る。1m以上ある長い舌で肉をこそぎ取ったり、突き刺して血液を吸い取ったりする。
シュノバン (朱の盤)
危険度:C
頭部に一本角、大きな牙を持つ、赤い肌をした人型の魔物。身長はゆうに2mを超える。人間の頭部をねじ切るほどの怪力に加え、雷属性魔術をも使用する。
悪魔 Demon
危険度:B以上
極まれにトゥーラモンドへ来襲する異界の住人。頭部に双角・背中に飛膜を有した形態は、サルウィスムス教に伝わる『神』の敵対者に酷似している。
悪魔の住む魔界は能力主義であり、彼らの武力は総じてトゥーラモンド住人のそれを凌駕する。
だが、越界コストは個体の情報量=能力値に比例するため、対処困難なほど強力な悪魔が自然状態で現れるケースはほぼない。
* * *
「今回も参考のため、以下に補足の資料を用意しました」
◆【番外編】マレビト来たりし番外地【裏設定】
https://kakuyomu.jp/works/16817330648524007296
「ところで
(第27話へ続く)
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