第11話 レベル70:スキル融合習得
====幻想ショップ====
商売人ゴンザレスがどことなく追放されてしまい、奴隷にされていた子供達は親御さんの元に帰る事が出来たようだ。
リークはほっとしたが、何人かは売られてしまったのでそこは悲しく感じた。
どこかでその子供達を見つける事が出来たら助けてあげようとするリークであった。
現在、幻想ショップにてカエデちゃんが料理をつくっていた。
一応ここには台所も完備している。
「ええのーいいのー凄く言い匂いがするけど、私は食べられないのー」
カナシーが空中を浮遊しながらけらけら笑っている。
こんな姿を一般客に見られたら卒倒物だろう。
「カナシーさんは食べられないです?」
「そうなのです。幽霊だからなのです」
カエデちゃんが尋ねる。とカナシーが真面目に答える。
彼女の年齢は12歳、リークより1つ下であった。
「出来上がりました。お兄ちゃんに最高の料理をお届けします」
そう言って、朝飯にしては豪勢な食事にありつけた。
お腹いっぱいになり、幸せな気持ちになると、リークは商売人ゴンザレスの屋敷からこちらへ帰ってきた時、ある事に気付いたとカナシーに説明する事にした。
「カナシーちょっといいか」
「なんだい」
「レベル70になったんだけど、スキルを習得してさ、スキル融合って奴だよ」
「ぶほ、レベル70? それS級に近いぞ、下手したら勇者クラス? なんでそんなにレベルが上がるんだよありないぞ」
「僕だって聞きたいよ、スキル融合ってなんだろうか」
「聞いた事ない、この世界にあっちゃいけないスキルだろうさ、後で異世界製作所で試そう」
「そうした方が良いね、そろそろ新しい地域に行ってモンスターのスキルをぐふふふ」
「怖いですリークお兄ちゃん」
====異世界製作所====
カエデちゃんは皿洗いをしている。
リークとカナシーは腕組みをしながら考えて。
「とりあえずステータスを再確認するよ」
「そうしたほうがいい、それは私にも見せる事が出来るはずだ」
「そうするよ」
====スキル一覧====
専用【デバフ魔法】弱:敵を弱らせる 中:自分を含む全てを弱らせる 上:デバフをかけたもののスキルを盗む。
専用【スキル融合】
【付与】×1 ★
【クリエイト】×1 ★
【鑑定】×1 ★
【危機感】×1 ★
【剣術】×1
【居合斬り】×1
【ヒール】×1
【オールヒール】×1
【ハイヒール】×1
【ガード】×1
【盾術】×1
【筋骨】×1
【逞しい】×1
【力鼓舞】×1
【遠吠え】×1
【魔力強化】×1
【炎魔法】×1
【囁き】×1
【威嚇】×5
【恐喝】×5
【粘液】×180
【浄化】×80
【敏捷】×80
【跳躍】×80
【回復】×60
【吸収】×60
【鬼化】×80
【斧術】×80
【潜水】×180
【槍術】×80
【豪気】×80
【破壊】×60
【鼓舞】×50
【指揮】×20
【守備】×30
【武技】×50
【斥候】×50
=============
「なるほどのう、雑魚スキルが一杯重なってる奴とあまり数が少ないスキルがある感じじゃな」
「そうなんだよ、昨日の商売人ゴンザレスの所で鼓舞と指揮と守備と武技と斥候は手に入れたんだけど、使いどころがね、物に付与して売っても微妙だしね」
「ふーむ、スキル融合か、二つのパターンが考えられるのう」
「なんだろう」
「同じものを融合するのと、別な物を融合するのじゃ」
「それは僕も考えたけど、やってみる?」
「物は試しじゃ」
リークは取り合えず【スキル:粘液】を2個融合させることに。
【スキル:強粘液】×1になった。
それに掛け合わせるようにして【スキル:強粘液】×【スキル:粘液】=【スキル:強酸粘液】になった。それを全て掛け合わせたところ。
【スキル:超級粘液】になった。
「カナシーなんか凄いの出来たよ」
「うむ、それはしまっておけ、かたっぱしから融合させよ」
「はいさ」
リークはかたっぱしから融合させていった。
【浄化】×80融合=超級浄化
【敏捷】×80融合=超級敏捷
【跳躍】×80融合=超級跳躍
【回復】×60融合=超級回復
【吸収】×60融合=超級吸収
【鬼化】×80融合=超級鬼化
【斧術】×80融合=超級斧術
【潜水】×180融合=超級潜水
【槍術】×80融合=超級槍術
【豪気】×80融合=超級豪気
【破壊】×60融合=超級破壊
【鼓舞】×50融合=超級鼓舞
【指揮】×20融合=超級指揮
【守備】×30融合=超級守備
【武技】×50融合=超級武技
【斥候】×50融合=超級斥候
「その状態でいくつか別な奴と融合してみよ」
カナシーの目はぎらぎらに輝いており、リークのスキル融合の実験をしているみたいだった。
「よーし」
ニュアンスが似ている奴を融合させていく。
【超級敏捷】×【超級跳躍】=【超人】
【超級回復】×【超級吸収】=【自然治癒】
【超級鬼化】×【超級潜水】=【無限潜水】
【超級豪気】×【超級破壊】=【破壊武人】
【超級鼓舞】×【超級指揮】=【軍神】
【超級守備】×【超級武技】=【パラディンの心】
【超級斧術】×【超級槍術】=【狂戦士の心】
最初の頃覚えたスキルも融合させていく。
【ヒール】×【オールヒール】×【ハイヒール】=【ミラクルヒール】
【ガード】×【盾術】=【自動盾】
【筋骨】×【逞しい】×【力鼓舞】=【力自慢】
【魔力強化】×【炎魔法】×【囁き】=【無詠唱】
【威嚇×5】×【恐喝×5】=【殺気】
====残ったスキル一覧====
専用【デバフ魔法】弱:敵を弱らせる 中:自分を含む全てを弱らせる 上:デバフをかけたもののスキルを盗む。
専用【スキル融合】
【付与】×1 ★
【クリエイト】×1 ★
【鑑定】×1 ★
【危機感】×1 ★
【超人】×1 ★
【自然治癒】×1 ★
【無限潜水】×1 ★
【破壊武人】×1 ★
【軍神】×1 ★
【パラディンの心】×1 ★
【狂戦士の心】×1 ★
【ミラクルヒール】×1 ★
【自動盾】×1 ★
【力自慢】×1 ★
【無詠唱】×1 ★
【殺気】×1 ★
【剣術】×1
【居合斬り】×1
【超級斥候】×1
【超級粘液】×1
================
「なんだか僕のスキル一覧がレア級ばかりで心臓止まりそうだよ、内容も効果もよくわかってないのばっかだしさ」
「よかったなわしが仲間で、デバフ魔法とスキル融合以外なら説明が出来るが、さすがにこのレア級のスキルは1個以上にならないと売らないほうがいい、国家が動くぞ」
「ははははは、そんな大げさな」
「いやマジだ。さて、モンスターを討伐してスキルを盗むんだったな、後素材も盗んで作らねばなかろう、その時にスキルを試すのが良いのではないかな?」
「そうするよカナシー凄く楽しみで笑いそうだ」
「リークよ、私はそなたのようなイレギュラーな存在と出会えてうれしいぞ」
「それは褒めているのかな?」
くすりとリークは笑い。
その時幻想ショップに来客があった。
「はいー」
カエデちゃんが応対する。
リークもカナシーも異世界製作所から出ると。
そこには知らない老紳士がいた。
彼はにこりと会釈した。
「わたくしの名前は老紳士ギャシーと言う物です。商売人ゴンザレスを打ち負かしたあなたにお願いがあります」
「はい」
「オークキング、いやオークハイキングの討伐をお願いしたいのです」
「冒険者ギルドに依頼しろバカ」
「ふふ、これは幽霊ですかな、ついに耄碌してきましたかのう、いえ、冒険者ギルドには断られました。王国に連絡しろと、しかし連絡している暇に村が滅ぼされます。おそらくオークは1000体を超えるでしょう、王国とて無視はできないはずです。これはスタンピートですから」
「だからって、1人の少年に頼むのか」
「実は私しばらくあなた様をストーキングさせてもらいまして」
「ジジイ!」
「あなた様異常に強いですし、お願いしたいです。報酬は100万金貨ですよどうです?」
「やります」
そこにはお金に目がくらんだ少年がいた。
隣では頭に手をやってあきれているカナシーがいて。
後ろではきょとんとしたカエデちゃんがいた。
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