第38話 コライのモフモフ

朝起きて、いつもどうりのしっぽのブラッシングをしていると、コライが来て、


(ご主人、しっぽが大変なことになりました!)

(助けてください!)


「いいよ〜。じゃあ、ここに座って。」


(はーい。)


〔モフモフレイダーに反応があったから来たで〜。〕


「おはようございます。スーユさん絶対にブラッシングが終わるまで、しっぽをモフらないでくださいね?」


〔わかったで〜。〕


コライのブラッシングをしているとコチカが来て、


❨主、私もブラッシングしてください!❩


(駄目。今は、私がやってもらってるの。)


❨えぇ、主、ブラッシングしてくださいよ。❩


「いいよ。やってあげるから、ちょっと待って。」


❨はい!❩


〔待つのが嫌なら、うちがブラッシングしてあげるで〜。〕


❨嫌です。❩


〔ひどっ!〕


「仕方がないんじゃないかな、前回のことがあるし。」


そんなこんなで、コライのしっぽのブラッシングが終わった。続けて、コチカのしっぽのブラッシングを始めた。


〔なぁなぁ、コライちゃん、しっぽモフっていいですか?〕


(いいよ。)


❨コライちゃん、やめといたほうがいいよ。❩


(えっ?)


〔ヒャ〜〜、モフモフの総結集と言わんばかりのモフモフや〜。〕


(コチカちゃん、助けて〜。)


❨無理なのだ。❩

❨今は、主にしっぽのブラッシングをしてもらっているから動けないのだ。❩


(そんな〜。)


……10分後……

「……はい!終わり。」


❨主、ありがとうなのだ。❩


(ご主人、助けて!)


「無理です!この人は、同士。このモフモフは、邪魔してはいけない!」


(うぅ〜、コチカちゃん助けて!)


❨私には、難しいな〜。コミチなら助けられるかもしれないのだ。❩

❨ちょっと、待ってて。❩


そう言い、コチカはリビングに行きコミチを連れてきた。


《なんですか、いきなり。コチカに連れてこられましたけど?》


❨コライを助けてあげてほしいのだ。❩


《あぁ〜、それは難しでしょう。あの人は絶対にモフってきますから。》


(Oh…。)


……40分後……

〔あぁ~、満足した。〕


「で、コライのしっぽの感想は?」


〔モフモフの暴力とも言える、モフモフの数。しなやかで、艶があり、包み込むようなフワフワ感で、しかも、優しいモフモフ。〕


「さすが、スーユさん。完璧にモフりたくなる感想ですね。」


モフりたいが、しかし、コライが泣いちゃうかもしれないからやめておこう。「うぅ〜。」


お腹が空いたので、リビングに降りてから朝ごはんを食べて、冒険者ギルドに向かうのだった。

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