第5話 空が降ってくるかも
常々不安に思っていることがある。
電気が止まるんじゃないかということだ。
狭いところと暗いところが怖いので特に地下鉄が嫌いだ。
どか雨が降って、乗ってる間に水没するんじゃないかとかいらんことを考え始めてしまう。
じぶんひとりだけは助かろうとおもって、ずっとカバンに懐中電灯を忍ばせていた。停電になったらこの懐中電灯をつけて、ダッシュで逃げ出そうと思っていた。
ある日、電車を降りたら、エスカレーターが止まっていた。
なんだか薄暗い駅だな・・・と思っていたら、改札も止まっていた。初めてそれが停電だったことを知った。
地下鉄は停電でも止まらないし、照明は落ちない。
備えていた自分にがっかりした。
解放されていた改札から出てしまったが最後、改札を出た記録が入っていないので、交通系ICカードが使えなくなり、解除してもらうのが大変だった。
とりあえずカバンから懐中電灯は出した。
最近のお悩みは、「電気が止まったらトイレが流れないんじゃないか」ということだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます