ファースト·メシア

ウルフリックドルフ

第1話 私が救世主!? メシア·ライト誕生

~妖精界ロド~

ついさっきまで平和だったこの世界『妖精界ロド』は今『闇の王国ゲドロスト』によって滅亡の危機に迫っていた。

《妖精長老》「このままではロドは終わりじゃ~...」

《ララ》「長老~ どどど...どうするのラ~💧」

《レレ》「お兄ちゃん しっかりするのレ!」

《妖精長老》「おぉ...『ララ』『レレ』無事じゃったか...」

《ララ》「長老~! でもここももう危険なのラ~💧」

《レレ》「敵はもうそこまで来ているのレ~!!」

《妖精長老》「むぅぅぅ...ララ、レレよ このゲートを通って逃げるんじゃ!」

妖精長老は力を振り絞り人間界へとつながるゲートを開いた。

《妖精二人》「わかったのラ レ!!」

《レレ》「何してるレ!長老も早く逃げるレ!」

《妖精長老》「二人ともロドの未来は託したぞい!」

《妖精二人》「長老~~!!」


~人間界~

カッキーン!!

「打った!! これはこれは...ホームラーン!!」

《玲子》「へへっ...やったぜ~!!」

私の名前は『右﨑玲子』矢印中学に通う中学一年生!

私は今ソフトボール部の助っ人として試合に出てホームランを打ったところ。

まぁ、見ての通り運動神経抜群でしかも美少女♪︎

勉強は...まあまあだけどそんなの無いも同然よ!!

今も九回裏で逆転サヨナラ勝ちしたわけだし。


「玲子~! また助っ人頼むわね~!!」

《玲子》「うん! バイバ~イ!!」

さて、私は家に帰りますか...ってあれは!

うちのクラスの確か『左弥生』さん...

いつもテストでは上位で、運動神経抜群、しかも美少女!! 完璧すぎる人だ。

見たところ塾の帰りかなぁ...

まぁ、私とは住む世界の違う人だから私なんか多分覚えてくれて無いでしょ、あんま喋ったことも無いし...

そんな事を空を見上げながら考えていると、

《玲子》「? 何だろ...あれ...」

まだ日も沈んでいないのに流れ星?

...てかあの流れ星こっち来てない!?

《ララ》「危ないのラ~💧 どいてのラ~!!」

《玲子》「へっ...何!? 何!?」

私はフリーズしてしまって、迫って来る謎生物を顔面キャッチしてしまった。

《玲子·ララ》「へぶっ...」

《玲子》「痛っい 何なの~💧」

《ララ》「痛いのラ~! 痛いのラ~!」

空から降ってきた謎生物はネコのような、ぬいぐるみのようなフォルムで明らかに人語を喋って痛がっている。

《玲子》「えっ!? ぬいぐるみが喋って!?

てか空から降って!?  えっ!?えっ!?

何 何 何!?」

《ララ》「ぬいぐるみじゃないのラ! ララは妖精なのラ!」

《玲子》「妖精ぃ?」

ぐぅぅぅぅぅ...

《ララ》「お腹空いたのラ...お前何か持って無いのラ?」

《玲子》「えっ...急に言われても...スルメならあるけど...」

《ララ》「スルメ!? もうそれで良いのラ!!」

私はスルメをあげた。

《ララ》「スルメ...って まるごとなのラ!?

まぁ良いのラ...」


《玲子》「...でさ あんた何者?

空から降って来るし、人間の言葉を喋ってるし...」

《ララ》「ララは妖精界ロドの妖精なのラ!

実はロドが『悪の王国ゲドロスト』に滅ぼされて、

人間界に逃げて来たのラ...」

《玲子》「よくわかんないけど大変だったのね...」

《ララ》「でもララはいつかゲドロストからロドを取り返すのラ!!

そのために人間界でロドに伝わる光の戦士『メシア』を探すのラ!!」

《玲子》「ふーん...あんた一人で探せるの?」

《ララ》「一人じゃないのラ! 妹の『レレ』と一緒に探すのラ!」

《玲子》「その妹さんはどこにいんの?」

私の言葉を聞いてララはピクッと反応した。

《ララ》「は...はぐれたのラ...」

はぁ...この子大丈夫かなぁ...

《?》「見つけたぜ~...妖精さんよ~...」

!? 何!?私達の背後にはいつの間にかモヒカンの大男がいた。

《ララ》「お...お前は 『カーブ』!!」

《カーブ》「へへっ...ったく、人間界まで逃げやがって...」

カーブとか言う奴はララを攻撃しようと構えた。

《玲子》「! ララ!逃げるよ!!」

私は気づいたらララを抱えてカーブから逃げ出していた。

《ララ》「お前、何やってるのラ! ララを放して早く逃げるのラ!!」

《玲子》「お前じゃない!私は『右﨑玲子』!

あんたを放して逃げたら、あんたあのモヒカンに殺られそうじゃない!

あんたは自分の世界を取り返すんでしょ!

そんなあんたをほっとけないじゃない!!」

《ララ》「玲子ぉぉ...」

曲がり角を右折した時その先には...

《カーブ》「待ってたぜ~...」

!? ヤバッ...

待ち構えていたカーブの衝撃波をくらって私は壁に吹っ飛ばされた。

《玲子》「うわぁぁぁぁ...」

はぁ...はぁ...ヤバい すっごく痛い...

《カーブ》「手間取らせやがって...」

カーブはララを持ち上げて 去ろうとした。

《玲子》「待ちなさい!! あんたララを放しなさい!!」

《カーブ》「あぁん💢💢 なんだ~嬢ちゃん何か言ったか~」

《玲子》「ララを放しなさい!!」

《ララ》「玲子! ララを置いて逃げるのラ~!!」

《玲子》「そんなのできない!! ピンチなあんたをほっとけない!!」

ララを助けたい...私がそう強く想うと私のネックレスが光り始めた。

《カーブ》「あぁん💢💢 なっ...なんだぁ!?」

《ララ》「あの光...まさか!?」

おばあちゃんの形見のネックレスが...

何か...不思議...さっきまでの痛みが嘘みたい...

今ならわかる どうしたらララを救えるか...

《玲子》「メシア·ファーストEVOLUTION!!」

私の体は光に包まれ変身した...『救世主』に...

《玲子》「正義みちを照らす光 

『メシア·ライト』!!」



続く...


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