幼馴染に人のこころがよめるって冗談言ったらいきなり焦りだす幼馴染。てか、あなた…こそ超能力使えます⁇

猫の集会

超能力者⁇

 カキカキカキカキ

 

 オレは幼馴染と向き合い勉強をしていた。

「あのさ、オレ超能力使えんだ」

「へー」

 

 そんなわけないだろ的な適当なへー…

 

 まぁ、そうなるわな。

 だって今の冗談なわけだし…

 

 でも、あんまり適当にあしらうからなんかもっと突っ込んでほしかった。

 

 と思ってたら、いきなり幼馴染の紗希さき

「実はー、あたしも超能力使えます!」

 なんて言ってきた。

 

「へー」

 

 …思わず紗希と同じリアクションをしてしまった。

 

 でも試しにきいてやった。

「どんな?」

 と。

 

 するとまさかの時をとめれるだった。

 

 …へー。

 

 たしかに今一瞬オレフリーズしたわ。

 紗希が変なこというからさ…。

 

 てか、紗希ってよくかわいいことするからよくオレは紗希をみてフリーズする。

 

 それ反則だろーみたいなかわいさがすごすぎるのだ。

 

 もう抱きしめてーってなるけど、拒絶されたら終わりだから抑えているのだ。

 大事な幼馴染だからな。

 

 絶対大切にしなきゃならない。

 

 紗希もオレに一応

「つかさは、なんの超能力?」

 なんて聞いてくれた。

 

 なので適当に、

「人の心がよめるんだ」

 と言ってみた。

 

 すると…ポトンと紗希がシャーペンを落とした。

 

 ?

 

「おーい、どうしたぁ」

 

 ⁉︎

 まさか…まさかほんとに時がとめられるの

 か?

 

 てか、自分をとめちゃってんじゃん…

 

「紗希ー」

 

「あっ、うん…紗希です。」 

「アハハ、電話してんじゃないんだから」

「あー、たしかに」

 と苦笑いする紗希。

 

 どうしたのかわからないがとりあえず勉強の続きをすることにした。

 

 カキカキカキカキ

 

 勉強してると思いきや紗希は、いきなり

「さっきのさ、超能力っていつから使えるようになったの?」

 なんて真顔で聞いてきた。

 

 ⁉︎

 まさか信じた⁈

 

 素直すぎでしょ⁉︎

 でも、あんまり面白かったから

「あー、二、三年前くらいかなー」

 なんて言ってみた。  

 

「えっ…そ、そうなんだ」

「うん」 

 

 なぜか動揺しだす紗希。

 

「紗希は?」

「えっ?」

「超能力いつから?」

「あー…」

 

 また固まる紗希。

 ある意味ほんとに時をとめてるわ…

 自分で…

 

「ま、アレだな…いつのまにかってやつだなきっと」

 

「あー、…うん」

 

 …

 

 チラチラとオレをみる紗希。

 

「ん?」

「あ、ううん。」

 

 …

 

「なんだよー、気になって勉強できないからはっきり言ってよー」

「あ、さっきの聞こえちゃった?」

「さっきの?」

「…うん」

 

 …

 

 さっきの⁇

 

 なんだろ⁇

 

 わからないからとりあえず、

「あー、聞いたような聞かないようなー」

 と答えてみた。

 

 すると、

「わー、やっぱり聞こえちゃったんじゃん」

 と顔を抑えだした。

 

 ?

 

 なんか恥ずかしそうだったから、

「うそ、ほんとはなんも聞いてないよ」

 と答えると、

「あー、よかったー。」

 とホッと顔に戻った。

 

 もしかして、こころよまれた⁉︎と思っていらっしゃる⁇

 

 面白いので試しに、

「でもさー、紗希がまさかあんなこと考えてるなんてさー」

 なんて言ってみると

「えっ⁉︎やっぱり聞こえてるんじゃん!どうすれば聞こえなくなるの?」

 とテンパりだした。

 

「目なんか閉じてもダメでーす」

「えっ?よまれてる…」

 

 …マジか。

 適当に言ったら同じこと紗希も考えていたなんて。

 

「あ、あたし…もう帰ろっかなぁ…」

「えっ、まだ来たばっかりじゃん。大丈夫だよ。そんなにこころよまないから」

「ほんと?」

「うん。たぶん」

「やだー、気まずいからー」

「てかさ、そんなにやばいこと考えてんのかなぁ?紗希ちゃんはー?」

「えと…、違うから‼︎違うんだってばぁ」

「アハハ、とりあえず勉強勉強」

 

 まったく紗希は、面白いなー。

 

 勉強しながらなんか視線を感じてパッと紗希をみると、

「やっぱり…よめるんだ?」

 と真顔でいう紗希。

 

「えっ?」

「今、つかさをさ…こころで呼んだら見たよね?」

 なんて言い出した。

 

 …視線を感じてみただけなんっすけどね…

 

 ま、いっか。

 

 

 そして何事もなかったかのように勉強していると下から母さんが

「紗希ちゃーん、お母さん残業って連絡きたからうちで夜ご飯食べてきなー。ハンバーグだから」

 と叫んだ。

「はーい。ありがとう!おばちゃん」

 と紗希は喜んだ。

 

「よかったな」

「うん!」

「好きだもんな」

「えっ…」

「ハンバーグ」

「あぁ、そっちね。」

「ん?」

「う、ううん。さ、勉強勉強」

「おぉ。」

 

 カキカキカキカキ

 

 ⁉︎

「なに?紗希」

「あー、なんでもない」

「そ?」

「うん。」

 

 …

 

 なんか勉強に集中できてない紗希。

 

「紗希さー、この問題わかんないなーって今思ったろ」

「えっ…うん」

 

 あ…、当たった。

 

 なので調子に乗って

「紗希さ、ピンクと白好きだろ。でも今はパープルがすきだろ」

「あ、あたり」

「ちなみに、今あの事考えてただろ?」

「えっ…うっ…」

「オレも」

 

「‼︎え⁉︎つかさ…いつから?」

「結構前から」

「え…じゃあずっと同じ気持ちだったんだ」

「だな」

 

 紗希は、食いしん坊だからハンバーグの事考えてるに決まってる。

「早く食いたいなー」

「…ならさ、いいよ」

 ハンバーグ分けてくれるつもりか。

「いいよー。悪いし」

「悪く…ないよ?むしろ嬉しいし…」

「えっ?」

 腹一杯なのかな?

 お腹痛いのかな?

 

「紗希、大丈夫?」

「うん。」

「無理すんなよ?」

「してない。むしろ食べたいなんて…そんなこといわれたら…我慢の限界!」

 

 カプッ

 

 ん?

 んんんんんー⁉︎

 

 えっ?

 

 紗希…

 

 そ、それは…

 

 いきなりくちびるをカプリされた。

 

 …

 

 紗希…

 オレはフリーズした。

 

 紗希は、ほんとうに時をとめられるんだ…

 

 って‼︎

 やべーよ!

 なんだよそれ‼︎

 一瞬時がとまったけどすぐに全身がしびれた。

 

 ゾワァ

 

 やばい…

 やばすぎ‼︎

 

 オレは紗希にお返しのカプリを優しくした。

 

 ‼︎

 

 今気づいたけどさ、オレいつのまに紗希と手繋いだ?

 

 もしかして紗希ってほんとうに時がとめられんじゃね⁉︎

 

 すごっ‼︎

 

「紗希おまえ…ほんとに時とめられんの?」

「ふふ、つかさこそどうなの?」

「さー、どうかなぁ」

 

「「ふふふ」」

 

 お互い笑いあいながらギュ〜っと手を握りあい見つめあったあとになが〜いキスをした。

 

「今、時とめんなよ」

「どうなかぁ」

 

 

 チュ〜♡

 

 

 おしまい。

 

 

 

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

幼馴染に人のこころがよめるって冗談言ったらいきなり焦りだす幼馴染。てか、あなた…こそ超能力使えます⁇ 猫の集会 @2066-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ