茹だる熱
あついなー……なんでこんなにあついんだろ……。
汗を流してふらふらしながら、コンクリートの道を歩く。もうすぐ冬になるというのに、前方の風景は陽炎のせいなのか、歪んで見える。異常気象すぎるだろ。あ、倒れる。
「見つけた! おい、病院から抜け出すな!」
友達の声が、遠くから聞こえた。
140字小説まとめ5 葵 @anything
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