片想い

興味を持った女を懸命に口説いていると、冷たく吐き捨てられた。

「どうせ遊ぶだけ遊んで捨てるんでしょ。貴方に憑いている女の霊たちがそう言ってる」

 毅然とした態度に、俺は呆れた。

「それはお前も同じだろ」

「ええ。同族嫌悪って奴よ」

「俺はその逆だ」

 互いに冷笑したのは言うまでもない。

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