第28話 余韻を残して




         あなたとの一緒の時間がとても楽しくて

         時間が過ぎるのもアッという間で

         お別れの時間が来るのが嫌だった


         あなたの帰った部屋に独り残されて

         僕はあなたの残した余韻に浸る


         また逢えると分かっていても

         もう最後かも知れないと考えてしまう


         まるで夢のような毎日

         僕は現実に引き戻されてしまう


         あなたを忘れないように

         僕は日々を刻んでいこう


         あなたに僕の余韻が残りますように

         また逢いたいと思って貰えるように


         どうかあなたが幸せでいられますように


         僕は今日も祈り続けよう

         死ぬまで祈り続けよう

        

         この身が滅ぶその日まで








****








 僕が兄の会社で働いていた頃、師匠から言われた言葉があります。


 お弁当は食べたあと、余韻が残るような物を作りなさいと。営業もそうです。お客様との商談は終わった後、余韻の残るように接しなさいと。


 余韻を残すのって難しいですが、僕はそれを実践しました。


 カクヨムでも僕は余韻を残せるように描く努力をしています。その想いを込めて今回の詩を作りました。


 あなたにこの想いが届く事を願っています。

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