第27話 想い出のバスケットボール





         今から42年前

         僕はバスケットコートの中にいた。


         バスケットシューズのキュキュと鳴る音

         体育館の臭い


         今でも夢に出てくる僕は

         風を切ってコートを走り抜ける


         少しでもバスケが上手くなりたい

         そう願いトレーニングに明け暮れた


         僕はマイボールを練習に使っていた


         高校最後のお別れ試合に

         僕のマイボールを使ったんだ


         終わった後にマイボールに寄せ書きをした


         42年経った今でも

         僕の部屋に飾られている


         全て思い出になってしまったけれど

         確かにあのコートに立っていたのだ


         さようなら

         想い出のバスケットボール







****








 僕がバスケを始めたのは、中学2年の時でした。


 そのまま高校でもバスケに夢中になりました。高校でマイボールを購入して、いつもそのボールでハンドリングをしていました。


 3年間はとても早く過ぎていきました。最後にお別れ試合をして、みんなにボールに寄せ書きをしてもらいました。


 今でも僕の部屋にある、マイボールは宝物です。僕が死んだ時は、お棺にマイボールを入れて一緒に焼いて欲しいと思っています。

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