第21話 ひとり

       




        僕はひとりを楽しんでいる

        寂しくなんかない

        ひとりで部屋にひきこもっている方が楽だ


        精神科の主治医にも

        部屋にひきこもりたいのならそれでいい

        そう言われている


        若い頃は夢と希望に満ち溢れていたね

        そんな想いと別れを告げよう


        大切なのは今この瞬間だけだ

        この瞬間僕は生きている


        ひとりでいることを前向きに考える

        どうせいつかは死ぬのだから

        たったひとりで死と向き合うのだ


        人生のクライマックス

        僕はまだ死を実感できない


        もう少し もう少し

       

        ひとりを満喫しよう






****







 僕は今59歳ですが、55歳過ぎてから、ひとりでいるのが苦痛ではなくなりました。カクヨムの力も、とても大きいのですが、寂しいと思わなくなりました。


 お酒を飲まなくなったのも影響しています。

 お酒を飲むと人と話しがしたくなります。


 断酒しているので誰かと会いたい気持ちも薄れています。

 寂しいですが、あとは死を待つだけなのです。

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