詩 間違いだらけの聖女

仲仁へび(旧:離久)

詩 間違いだらけの聖女



「私は聖女、間違いだらけの聖女」


 間違っているのは 私以外の全部

 正しいと思って 立ち止まらなかった

 生み出された犠牲を 無駄にしたくないからと

 罪を重ねて 膿をつくって

 記憶の海に引きこもって 

 都合のいい現実だけを見て

 皆を救おうとした


 壊れてしまった心に気づかずに

 考え続けて 耐え続けていた

 たった一つの奇跡が叶い 昔に戻れるなら


 それですべてよかった

 無駄になっても 無碍にしてしまっても

 無知になっても 救われるから


 聖なる心は歪みやすくて

 正であろうとすればするほど

 闇がささやき 過ちへと手を引っ張られる


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詩 間違いだらけの聖女 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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