束縛してもいいよねっ「ねっ?」
仲仁へび(旧:離久)
束縛してもいいよねっ「ねっ?」
私は部屋から目を離さない。
絶対に、絶対に。
離れなくちゃいけない時は、代わりに監視カメラで見つめてもらうの。
「だってその部屋には」
誰よりも、何よりも愛おしい、大切が入ってるから。
私は今日も彼とおしゃべり。
昨日もおしゃべりして、今日もしゃべれるなんて幸せ。
きっと明日も同じだよね?
「おはよう! あなたの大好きな私が来ましたようふふふふふふふふふ」
「ひいっっ!」
大切なものは目に届くところにおいておくの。
じゃないと安心できないわ。
ねっ?
「ウン、そうだね!」
束縛してもいいよねっ?
だって愛してるんだもん。
お母さんだってやってたよ?
だからおかしくなんてないよねっ。
私の許可なく移動したらだめだよっ?
私の許可なく人にあったりしたらだめだよっ?
私の許可なく電話したらだめだよっ?
私の許可なく、
私の許可なく、
他の人を大切にしたりしたら、許さないんだからねっ!
あっ、大丈夫か。
だって、許可なんて出さないもんっ。
「頼むからもっと自由をくれよ」
えっ何か言った?
今日は用事があるからここまで。
残念。
でも大丈夫、早く帰ってくるからねっ。
ちゃんと遠くからでもカメラで見守ってるからねっ。
束縛してもいいよねっ「ねっ?」 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます