第9話 ゴ-レム生成

[ゴ-レム]

魔物が体内に持っている魔石に直接行わせたい物事について書き込みこれを核とすることで動けるようになった人工物の総称。魔石を溶かし、細い管のようにしたものを隅々まで通すことでより効率的かつタイムラグを少なく動けるようになる。戦闘用とする際には部隊長となるゴ-レムを作ることでより戦術の幅が広がる。(ゴ-レムで魔術師の替わりを作るには魔石に大きいものを使う必要がある。また、魔石を溶かすことによって作くる管を太くする必要がある。しかし、いくら太くしても超極大戦術魔法を使うことはできなかった。おそらく、魔石の純度を高めれば可能になるのかもしれない。魔石を溶かして再結晶させる際に魔力を注ぎながら行うことができれば可能になると思うのだが、私自身魔力放出はできないし、できる人間を雇って研究するには時間も予算も足りぬ。無念。)


後悔も同時に思い出したのだが、この後悔は何とかできるかも知れないな。魔力放出について念じると放出方法についての知識が出てきたし、魔石に関しては拠点作成時に襲ってきた魔物を狩って大量に手に入れたしな。魔石を溶かすにはとても高温で熱し続ける必要があるようだが、これに関しては取り敢えず今は錬金術を用いてアセチレン(C2h2)と酸素(O2)を体積比で2:5の混合気体を準備し、この気体を用いて魔石を加熱するしようかな。きっと魔石も溶けるだろう。さすがに、これで溶けないならもっと高温で燃焼する物質を探すか、高温で加熱できる方法を探すことになるからゴ-レム作成ではなく、ロボット作成を先にするとしようかな。


という訳で、この温度で溶けない物質が思い出せないから魔法で魔石を浮かせながら溶かすとするか。

「あ、溶けた。」

後はこれが固まる前に魔力を注入しながら、管状に整形するとするか。


3時間後、遂に管が完成した。んだけど太さについての部分の知識がその時代の単位になっており、私が分かる単位への変換ができなかったので日本人の髪の毛の平均の太さより細い0.05㎜~5cmまでの間で複数用意することにした。きっとこれなら最適な太さを見つけることができるだろう。

次に核となる魔石を準備するとしようかな。魔石は大きい方が良いみたいだし、直径が1cm以下のものから40cmまでよりどりみどりにあるしここは片っ端から書き込んで行くとするか。

ボディーは何で作ろうかな?拠点を作っている際に鉱脈を堀当てたことがあり、その時に様々な金属を手に入れたんだよな。鉄や金、銀、鉛など金属以外にも、異世界の定番ものであるミスリルやアダマンタイトがあったよな。よし、取り敢えず一番量が多く取れた鉄で練習してうまくできるようになったらミスリルやアダマンタイトを使って作るとしよう。


というわけで練習と称してゴ-レムを作ること1週間、遂に満足できるできのゴ-レムを作ることができたので、直径5cmの管と直径40㎝の魔石、アダマンタイトを使って最高傑作のゴ-レムを作るとするか。

最高傑作のゴ-レムを作り初めて1週間後遂にゴ-レムを作ることができた。しかし、とんでもなくでかいものになってしまったな。まさか背丈が4mで重さが2tになるとは。まあいいか。寝室の前に置いておくとしよう。そうすれば侵入者対策としては十分だと思うしな。

さて練習で作ったゴ-レムの数は不明だが敷地の中で見ない場所は私の寝室のみになっているから警備としては大丈夫だろう。

清掃用のゴ-レムや料理人替わりのゴ-レムも居るしな。

さあ次はロボットだな。




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