6名様 閉店間際の

「ラストオーダーになります。」

「もうそんな時間なんですね

これで終わりでいいですよ」

「ありがとうございます。」


さてさて、そろそろ閉店の時間

もう少しで終わりだ

今日も疲れたなぁ

コーヒー飲んでからかたずけ始めていきますかねぇ






「はぁあ うまい」

カウンターに座りコーヒーを飲みつつ少し休憩


からんからん

「よー お疲れさん」


なんでこの時間に・・・・

仕方ないか この人だし

「いらっしゃいませ だけど、もう閉店です」


「まぁそう言わんで少し俺に付き合ってくれよ」

この人はなんでこんな時間にくるのでしょうかねぁ

でもこの人の立場を考えると追い返すのも・・・

仕方ないですね


「しょうがないですねぇ 

それで 天下のギルドマスターがこんな時間にどうしたんです?」


「まぁ 少し、息抜きをな お前となら気軽だしなぁ」

「はぁ わかりました。 少し待ってくださいね」

何を出しましょうかねぇ

あ~ 締め作業もしなくては

なんでこうもいきなり来るのだろうか

昔から変わらなんですから困りますね






「お待たせです。」

「おう お疲れさん お疲れさん

これ上手いな なんなんだ?」

「ほんとの出来合いですよ。

ただ、余ったご飯を潰してキャベツとチーズを豚肉で巻いてバター醤油で絡めただけの雑なものですよ」

「それは十分なんじゃないのか?」

「いえいえ こんなのはちゃんとしたものではないですよ。

まかないで出るかどうかの者ですから」

「いや十分だろ 何をそんな否定するとこがあるのやら

相変わらず 細かいというか、こだわりが強いというか」

「あなたも変わってないでしょうに 

ビールのお変わりは自分でやってくださいね。」

「いいのかよ」

「いいんですよ それで失敗して泡だらけを飲めばいいんです」

「そうですかっと んぐ かぁああ!」

まったく ほんと痛い目見ればいいんです




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