キミと明日を駆ける

第2話











 ピピピピピピ



 ピピピピピピ…



 …………


 …




 ヴ〜〜〜



 今何時だ?



 思うように開かない目を擦りながら、枕元にあるアナログ時計を見ると6時だった。


 …なんだよ。


 設定変えたと思ったのに、変えてなかった。


 今日はもう少し寝ていようと思ってたのに、…ミスったな。


 過去に戻ってきて、体もだんだん慣れてきた。


 そろそろ頃合いかなって思ってたんだ。


 だから今日は7時に起きようと思ってた。


 7時だとあんまりゆっくり出来ないけど、パンぐらいは焼ける。


 どうせ早く起きても、十分学校には間に合うし。



 リビングに降りて冷蔵庫を開けた。


 窓の外でピーピーと小鳥が囀っている。


 まだ6時なのにご苦労さん。


 ヨーグルトとジャム、あとバターにたまご、パルメザンチーズ。


 ごとごとっと机の上に並べて、ガスコンロに火をつけた。


 目玉焼きを作るためだ。


 姉貴はどうやらまだ寝ているらしい。


 昨日飲み会で帰って来なかったから、このまま昼コースか?


 大学生は気楽でいいよな。


 高校生なんて、毎日早起きしなくちゃいけないってのに。

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