第8話 奥さん(妻)
家に帰った進は、妻を見ながら考えた。
――リアスト凄いなぁ。夢の中の芽衣子さんが言ったこと本当だったんだ。これは芽衣子さんが『私を救いに来て』と言っているってことか? そうだな、この6億のうち、2億、いやいや、そんなのでうちの奥さんは納得しないぞ。じゃ、思い切って3億、サービスしてあと5000万円、3億5000万円が限界かな? 3億5000万円、奥さんに渡して、残りは2億5000万円。なんとか芽衣子さんを幸せに出来るかな? ようし、先ずは、芽衣子さんがその気にならなければどうにもならないし、2億5000万円でぼくになびかせることが出来るか、またリアストでやってみよう。うちの奥さんを説得するのはそれからだ。
進は、トトビッグの6億円のうち3億5000万円を妻に渡して離婚してもらい、残りの2億5000万円で芽衣子の気を引き、再婚してもらおうと考えたのである。奥さんを説得するのはそんなに簡単でないことはよく分かっていたが先ずは芽衣子と付き合おうと考えたのだ。
そして、今度は、リアストに病院の個人登録表の携帯電話番号をみて、芽衣子が進に電話してきた。内容は、別れた旦那が子どもたちを引き取りたいと言ってきている。経済的不安もあるし、どうしたらいいか進に相談したいから会ってほしいという事を書いた。
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