第14話
「助けてくれてありがとう。俺はガイゼルだ。
こっちの男がファイルでこっちがライカだ」
自己紹介してくれた。久しぶりの人とのの関わりで、感極まるが落ち着かせる。
「俺はリンです。別の国の出身なんですが、旅の途中で、迷ってしまいって困っていたところなんですよ」
今考えた設定だが、どうにか上手くいってくれ。
「そうだったのか。少し行ったところに俺らが拠点にしてる街がある。一緒に乗っていくか?」
この人優しいのか、疑うことを知らないのか、随分俺のことを信用してくれているみたいだ。ついきになって聞いてしまった。
「俺が言うのもなんですが、どうしてそんなに信用してくれるんですか?」
「あぁ、それはだなライカのスキルだよ」
「そうなの。私はね、【スキル】判断の目をもっているの。これは相手が善か悪か、犯罪者なのかそうでないかを確認できるのよ」
そんなスキルもあるんだな。結構便利そうだな。
「立ち話していても仕方ないだろう。リン、お前は馬持ってねえのか?」
「すみません。途中で逃げていっちゃって……」
「それは災難だな。なら、俺のやつに乗りな。あと、冒険者に敬語はいらないぜ」
2人乗りか。どうせなら女の子と一緒に乗りたいが、文句は言わない。
馬が走る速度は、結構速くて20分くらいで街に着いた。門のところで並んでいると、警備兵みたいなのがこっちに来た。
「こんにちは。ガイゼルさん、こちらの方は?」
と、俺の方をみてくる。
「こいつは、リン。森で迷って大変だったらしい。魔物から助けてくれた礼もかねて一緒につれてきたんだよ」
「リンさんですね。わかりました、身分証がない場合は冒険者ギルドで発行してください」
「了解しました」
なにも問題なく街にはいることができた。
ガイゼルさんたちとギルドまでいき、冒険者についての説明をうけ、冒険者登録をした。どうやら、冒険者カードが身分証になるらしい。
受付嬢の説明によると、冒険者は、
ちなみにガイゼルたち3人は、ガイゼルが
と身分証も手に入れたので、街を探索しようと思ったが金がないことに気付いた。
「すまないが、金がないんだが……」
「貸してやってもいいんだが……、買い取り所もあるし、なんか売ったらどうだ?素材とか持って無いのか?」
「これくらいなら」
と
「グレートウルフの魔石か。これは高いぞ」
とりあえず、買い取り所に行き魔石を売る。銀貨が30枚だった。
別の国の出身だといったら、お金の相場についても教えてくれた。聞いている感じ、日本で言うと銅貨1枚1000円、銀貨1枚10000円、金貨1枚100000円、白金貸1枚1000000円くらいだった。
いまの手持ちは30万だ。何が買えるかはわからないけど、金はあるだけいいだろう。
あと買い取り所では魔物の皮や、牙、角なども換金できると聞き、ちょっとショックをうけた。今度からは倒した相手はアイテムボックスにいれておこう。
一通りそろったので、ガイゼルたちと別れて、ギルドを出た。
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