(H)本音で語らう小料理屋を営んでいます 2


「男将ちゃん、今月の料金がまだ支払われて無いみたいだけど、どうなってるの?」


普段なら店じまいしている時間に店内から聞こえる女性の声、彼女はこの一帯を管理しているいわゆる【怖い人】だった。

 常連とはいえ過激なサービスを提供出来るのはこういった背後に付いてくれている団体の保護があるからではあるが、とはいえ最近では異常なほどみかじめ料を求められている、当然そんなもの個人には払えるわけもない。


「もう少し待って頂けませんか、あと1週間ほど。」

「んー、無理に決まってるよね、払ってくれないとこっちも困るし、男将ちゃんも困るよね?」

「そう、ですけど。」


実は過去に過激なサービスで襲われかけたことがある、男将は身長が低くて力が弱いので、大体の女性には組み伏せられてしまう。

 そうなったときには店に取り付けられた監視カメラで彼女達が助けに来るようになっているので最後まで襲われることは無かったのだ。


「ウチの保護が無くなったら男将ちゃんすぐに襲われちゃうよ? 男将ちゃんはちっこくて弱いんだから、ねぇ」

「…くっ、もちろん払いたいんですけど、本当に足りなくて」

「そりゃあそうだよね、これくらいのお店でいくら”裏サービス”したってたかが知れてるもんね」

「だったら待ってくれても_

「頼み方があるでしょ」


彼女は珍しく熱くなっている男将にいやらしい目線を送る。

 つまりそういうことだ、〔身体で払え〕口では絶対に言わないが態度や目線が物語っていた。

 もちろん男将もその手には乗るつもりは無かったのだが。


「土下座でお待ち頂けるならいくらでもしますが」

「違う違う、そんなことされても待てないってわかってるよね」

「…っ、はい」


ここまで言われるともう逃れることはできなかった、男将は彼女のすぐ側まで歩み寄り着物を少しはだけさせる。


「どうしたの? 男将ちゃん、どうしたいか言ってくれないとわからないよ?」


ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながらも視線は露わになった肌を視姦して鼻息も荒くなっているのがわかった。


「ッ… 僕の身体を好きにしていいんで、料金を安くしてもらえないでしょうか。」

「なるほど安くね、じゃあどれくらい安くなるかは男将ちゃんの頑張り次第ね。」


そう言うと目の前に立つ男将を後向きにして抱きしめる、肩まで広がっている着物の裾から男将の胸へと手を伸ばす。


「ん、変な人ですね。男の平らな胸なんて触って楽しいんですか」

「楽しいよ、男将ちゃんのぷにぷにした胸と”ココ”気持ち良いでしょ?」

「ぁっ、んん♡ 気持ちよくなんて、ないです。」

「そっか、そっか。でもなんだか硬くなってるよ」

「それはっ、んっ♡」


彼女から与えられる刺激は強引で強いモノだったが、それも男将の突起には快感に変わっていく。


「こんなに乱暴にしてるのに硬くして、もしかして、男将1人でシてる時に弄ってるでしょ」

「あっ♡ そ、んなこと、んん♡ 言う必要ありません。」

「言わなくてもわかるけどね、ちょっと弄っただけでこんなにコリコリだし、強く引っ張っても」

「あぁっ♡」

「こんなにイイ声で鳴くんだもんねぇ」


2つの突起から伝わる快感に力が抜け、声が出てしまうのを抑えられない。

 同時に力無く後ろに居る彼女へ体重を預ける形となってしまう。


「男将ちゃん、こっち向いて」

「なん、です__ んむっ」


頭だけを自分の方へ向かせてこれまた強引に唇を奪う、両手は胸への愛部を続けており、男将の顔がだんだんと蕩けていくのがなんとも愛らしい。


「ちゃんと、舌、絡めて。頑張らないと、男に飢えた女送り込んじゃうよ。いいの?」

「はっ♡ れぁる、ちゅぷ♡」

「そうそう、やればできるじゃん♡」

「はぁ♡ あむ、れろれろ♡ あぁ♡」


舌から与えられる快楽と胸に与えられる快楽に段々と思考が纏まらなくなってくる。

 無理矢理やられているのに何故だかキモチイイと感じてしまう自分に嫌気がさすが、それすらも背徳感へと変わり感度を高めていく。


「前にシタ時よりも、キス上手くなってるね、常連に仕込まれた? 男将ちゃん大人気だねぇ」

「あっ♡ う、うるさいですよ♡ 関係無いじゃないですか♡」

「あいかわらず生意気だね、すっっっごく興奮するよ。」


男将の反応を楽しむように舌を絡め、胸の愛部を続けていく彼女。

 男将の顔が蕩けているのを察知してより執拗に胸を責める。


「それじゃ男将ちゃんの大好きな”かりかり”しちゃうよ、ほぉら、かりかりかり♡」

「あっ♡ それ♡ ダメッダメダメ♡♡ 」

「乱暴に弄られて真っ赤で感度上がりきった男将ちゃんのさくらんぼ、爪でかりかり、気持ち良いね♡」

「あぁ♡ これダメっ♡ いやいやいや♡ ぉッ♡」


耳元で煽るように男将の胸を愛部していく、男将はたまらず嬌声をあげてしまう。

 休む間も無く執拗に与えられる胸への快楽と共に射精感がだんだんと高まってしまう。


「男将ちゃんもうイキそう? 胸だけでイっちゃうの?」

「いやぁ♡ ちがっ♡ あんぁ♡ イカにゃぃ♡」

「ふぅん、じゃあさもしイったら、この後ホテルだからね? 頑張って我慢してね」

「やぁ♡ イかにゃぃい♡」

「ふふっ、そうそうイかなきゃ良いんだから。ほら、かりかりかり♡」


そう言って指のスピードを早める、男将は完全に彼女にもたれ掛かっており、脚だけが快感を逃さないようにピンっと力が入っていた。


「らめぉ♡ とめてぇ♡ でる、おねがぁ♡♡ 」

「あっ、びくびく止まらなくなってきたね、もうイくね、限界だね、出して朝まで搾精コース確定させて、ほらほらほら、イケっ♡」



「にゃ♡ いやぁ♡ ぁぁあぉぉぉ♡♡♡」ぴゅっぴゅっ



パチパチッパチッ、と頭のなかで火花が散ったような快感に身を震わせながら下着の中へと精を放ってしまう。

 そのまま力無くその場にへたり込んでしまう男将、そんな男将を荒い鼻息のまま彼女は見つめるのだった。

 

  まだ夜は明けない。


___________________________________________


お待たせしました。

すいません、本当に3月というのは決算期でだいたいどのお仕事も忙しくてなるのです。


なんだか更新していない間に沢山の⭐︎と♡を頂きまして、本当に読者様に恵まれているなと感じてしまいました。


いったん男将のシリーズはこれで終わりと行きたいんですが、まだ続きます。

こういう背景を見てから1をもう一度見るとより背徳感が増すかもしれませんね。

不定期になると思いますが更新を楽しみにお待ちください。

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貞操概念が逆転した世界で働く男達 ふぶき3 @Fubukisan

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