閉じる
表示設定
目次
寂れた公園の古いベンチに
今日は枯れ葉が一人座っていた
「お一人様ですか？」
風に靡いてそんな台詞を唄うのね
あら同情ならいらないわ
今日は縫いぐるみが一人座っていた
「あの子は僕の友達なんだ」
風に揺れてそんな台詞を唄うのね
あら羨ましくなんかないのよ
寂れた公園の古いベンチは
あなたの好きな場所だった
「もう終わりにしよう」
風を遮ってそんな台詞を唄うのね
あら涙なんかあげないわ
「泣かないで」
風に乗せてそんな台詞を唄ってくれたら
またその手を握ってあげてもいいのよ？
「愛してる」
風と共にそんな台詞を唄ってくれたら
私達まだやり直せるわきっと
寂れた公園の古いベンチには
今日も冷たい風が吹いていた
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます