日本人はなぜ宗教を嫌うのか

エテルナ(旧おむすびころりん丸)

日本人はなぜ宗教を嫌うのか

神様はいるかと問われて、皆さんはなんと答えますか?


「そんな非科学的な存在、いる訳ねーだろ」


日本人ならそう答える方が多いかと思います。

実際に、ギャラップ・インターナショナルによる世界68ヵ国に対するアンケートによると、日本は「神を信じない」が70%と、中国に次ぎ二番目に神を信じない国でした。

世界人口に対する神を信じる割合が70%なので、ちょうど真逆の立場です。


なぜ日本人は神や宗教を受け付けないのか。

日本人は頭が良く合理的な種族だからなのか。


確かに日本人のIQは世界と比較して高いですが、それが理由ではないと筆者は考えます。

むしろ日本はどの国よりも信心深い、信仰大国なのです。

日本人は占いやおみくじ、心霊現象を信じる人が驚くほど多いです。アンケートによりけりですが、50%~70%が信じる、若しくは当てにすると答える調査も見られます。

特に占い市場規模は年間で1兆円。エステなどの美容市場より遥かに高い経済効果を生み出しています。

非科学的という観点では、神も宗教も占いも心霊も変わりませんが、しかし御利益のある神社やパワースポットに熱狂します。

更に日本人はクリスマスもハロウィンも、近頃はイースターさえ祝います。


「いやいや、んなもん楽しそうだからやってるだけで、宗教を信じてるとかじゃねーから!」


そうですね。確かにそうです。


しかし筆者はそんな宗教を知ってます。

明文化された教えもなく、後からこじつけて足していき、他の国の神様すらも受け入れて取り込んだ、ほぼ概念と成り果てた宗教を――


それが神道です。日本人はおよそ神道的な教育を受けて育っています。

教えもないのに、どう教育を受けるのか疑問に思う方もいるでしょう。ですが神道は日本人の道徳心として染み付いていて、つまりは育つ過程で自然と身に付いてしまうものなのです。

日本人はもったいないと、物を大切に扱います。誰も見ていないところでも悪いことはせず、不徳を行えばバチが当たると心のどこかで考えます。

同じく人の見ていないところで良いことをすることに美徳を感じます。


なぜなら神道には八百万の神がおり、万物には神が宿っているとされています。

お天道様が見ているから、誰が見ずとも正しく生きます。日本は落ちてる財布もきっちり交番に届けます。

厠の神様がいるから、トイレは綺麗に扱います。日本の道端はとても綺麗です。


しかし教典がある訳でもなく、あまりに自然と教えられる為、改めて神や宗教を信じるかと問われると違和感を感じる。


繰り返しますが、日本の神道は概念です。日本人の心の奥に浸透してます。ゆえに日本人は宗教全てを受け付けない訳ではなく――


形式ばった宗教に違和感を感じるのではないでしょうか。


「道徳心は教典みたいなルールで決めるものではなく、感じるものだろ」

その域にまで達している、全世界で類を見ない最終進化系の信仰かと思うのです。

よって日本は夜道に女性が歩けるほどに治安が良く、道も綺麗です。

これは恐るべきことで、他の国ではありえないことです。あったとしても中国のように大量の監視カメラの設置や、シンガポールのような厳罰化、または警察官の武装や見回りなど、威圧的に抑えているものがほぼほぼで、道徳心のみで保たれている例は類を見ません。


そういう点ではキリスト教もユダヤ教もイスラム教も、まだまだ教えがないと人を導けない未熟な宗教なのではないでしょうか――なんて言ったら消されてしまいそうですが……

ちなみに創始者が生きてるカルト宗教はもはや論外です。1000年経ってから出直してきましょう。


今回は少し根拠に欠けた感想文になってしまいましたね……

日本人の宗教嫌いの要因は、オウムや統一教会の影響も強いでしょうし、あくまで上記は個人的な考えです。


神道については本を3冊ほど、あとはネットで調べた程度です。それでも結構面白いので、皆さんも良ければ調べてみることをお勧めします。


※noteではこの後に神道&古事記の漫画を載せてますが、カクヨムでは載せられないので近況報告に載せておきます。


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日本人はなぜ宗教を嫌うのか エテルナ(旧おむすびころりん丸) @omusubimaru

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