変質者対タカシ
『グヘヘへ!お前を軽くボコって拉致ってやるんだよ!』
大男は血走った目で笑いながら襲いかかって来た。
『うお!?』
(な、なんとか避けられたけど、速いな…)
『ちっ…避けやがったか…めんどくせえ!』
拳を握り構えを取った。
腰を軽く落とし正中線上に拳と足が来る様に構えた様をみてタカシは
(こいつ!見た目と言動の割にやってる構えをしやがる。)
驚くタカシに今度は、素早く拳を出し左右のワンツーから蹴りを繰り出しラッシュを展開してきた
『オラ!!どうした!?』
ただの脳筋と舐めていたタカシだったがその猛攻をうけてたまらず下がる
『ぐ!?くそ!だけど!!』
かわしきれず、腕に攻撃を受けてしまうも、応戦した。
『が!?てめえ!』
こちらの反撃を受けてヒートアップする大男に負けじと怒鳴り殴り返していく。
『先に仕掛けてきたのはお前だ!返り討ちにしてやる!』
(ノワルとルキナの訓練に付き合ってたおかげか、打撃をある程度、受け流せるようになってるな。)
タカシは顔に拳が当たる瞬間に首をひねったり、蹴りを受けた際に軽く飛ぶなどして衝撃を逃がしていた。
また、糸を体に巻き、闘気を流す事で強度を高めて即席の防具にしていた。
自分の方が多く当てているのに、倒れないタカシを見て苛立つ大男
『ち!なんで倒れねえんだ!パワーはこっちが上なんだぞ!? が!?』
激昂し冷静さを欠いた隙を逃さず、顔に拳を叩き込んで行くタカシ。
たまらず大男が、下がる様子を見て
(やっぱり、身体能力の差が結構あるな!
でも、確実に効いてる。攻め切る!)
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