(錯乱魔法でしたが、あの青銅剣鳥は様子が元々おかしかった…それも要因の1つであるかも？)

『あり得ますね。あの怪物になってから強化されたものを撃ち込まれたからかもしれません。』

考え込んでいたが、まだわからない事が多すぎる。

『明らかに異常でしたけど、分かった事がほぼなかったですね。タカシは最後にああなってしまっているし、あの怪物の死体も崩れてしまったようですし…』

群れの合体個体の死体は気がついたら崩れ去ってしまい、持ち帰る事が出来そうにない。

ただ、ボス個体のクチバシは残っていたので、拾っておいた。

『とりあえず、帰るしかないな…幸いボス個体のクチバシは拾えた。』

ヘクスは苦笑しながら受け取った。

『ありがとうございます…結局大怪我させてしまっただけでしたね…申し訳ないです。』

と頭を下げるヘクス。

『生きてるし、あんなの誰も予想出来ないし、ヘクスが謝る事もない。アピオスさんはありがとうございました。』

『そう、仰ってくれるなら良かったです。』

あの怪物の出現やタカシの暴走など、アクシデントばかりだったが、試練自体は問題なく突破したといえる。

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