ふわっとした武侠小説用語

始めに

第1話 そもそも武侠作品とは？

　武侠作品とは中国大衆文学のジャンルのひとつで、侠と言う法律とは違う己の信念や正義感に従って生きる人が武術を手段として活躍する、スピーディーな展開と冒険アクションをメインとした中国版時代劇冒険活劇作品です。

　作品舞台は主に宋や明など近代以前の中国を舞台としており、ストーリー的には武術を習った主人公が修行などで強くなって悪を倒す勧善懲悪物か多い。

　また、武侠と言う単語は日本で生まれたと言われている。

　最初に武侠と言う単語が出たのは1902年英雄小説「武侠の日本」(作者:押川春浪氏)で、元々は日本の武士道を元にした造語で、それが中国に輸入され、それまで剣侠義侠と言われていたジャンル小説を新たに武侠小説と名称したと言われています。

　手元の資料では中国で初めて武侠小説と明記したのは1916年頃に発表された「博眉史」と言われています。