変化と嗅覚と香水
女性ホルモンを摂り始めてちょっとした頃にもの凄い問題に直面した。
「臭い...オェ...」
女性ホルモンは色々な作用を人体へもたらす、そのうちのひとつが嗅覚のアップで...。
「吐いた...辛い...」
そう飲食店で働いていた為にクリティカルヒットした訳です、食べ物や油等などゴミ箱には廃棄で匂いは凄く初期の方は私は死にかけました、男の嗅覚とはまるで違いあまりにも良すぎたのです。
TS小説や漫画では嗅覚について書かれてないのはTSした事ないからなのだと一人で笑って、1度TSしてからTS漫画と小説は書いてもらいたいものだと頭の中で想像力を働かせます。
ドラマで夫が不倫した時に香水で奥さんにバレる見たいな展開も実際、嗅ぎ分けられる自信があると私は思いました。
「男って以外と嗅覚弱かったんだな...」
臭いくらいは嗅ぎ分けられますが、細かくこれが臭いあれが臭いまで分けて嗅げないので、男の嗅覚は飲食店でも以外と対応出来るようです、最終的に慣れますし。
さて嗅覚が変わるとどうなるのか、この辺もTS系ではない話題なのですが香水が欲しくなります、臭いのは最悪なのでストレスがかかりますがいい匂いは気分を和らげストレス解消にも役にたつからです、女の人が男性の為に香水を付けてる人も居るでしょうが自分の為に付けて外で楽しくお出かけする目的の人もきっと多いと私は感じました。
「香水どれ買えばいいの?...」
休日のある日に私は香水を買う為にネットを覗きますが全く分かりません、元々男で恋愛経験無いのである人なら分かるかもしれないですが残念ながら無かったので困りました。
前からの計画性のなさが私を苦しめますが、分からないなら聞けばいい理論で女の子の知り合いが出来たので聞いてみる事にしました。
「ローズ系かシトラス系が定番だよ〜」
「ローズ?シトラス?」
全くもって分からない...とりあえずローズはあれなのでシトラスで調べたら柑橘系との事なので適当に甘いレモンの匂いがする香水をネットで頼む事にした訳です。
「宅配便でーす」
届いたのをワクワクして手に周りに誰も居ないのかを確認してから部屋で開けました。
バイトは夕方からなので日中に届き歓喜...男性の頃には無かった感情です、2人部屋で弟は仕事で家に居ないので開けて匂いを嗅ぐと甘いレモンの香りが漂って来ます。
「あ、これ何処に仕舞おう...」
計画性が無いポンコツの葵は隠し場所ヲタ全く考えて居ませんでした、親には言いづらいし弟にも見つけらたくないので敷いてある布団の近くの袋の中に隠します。
何とかなったのでしばらくして知り合いと出かける事になりました、服は男ですが香水は付けてみたいので付けてみようかなと思っていたら。
「香水の付け方が分からない...」
はい、ポンコツ要素がまた出ます付け方や香水の種類を全く確認していませんでした。
「香水は主に、パルファム...オードパルファム、オーデコロン、オードトワレ???」
完全に科学の勉強です、色々な単語が並び色々書いてありましたが買った香水はオードトワレとネットに書いてありました。
「要するにアルコールや成分が違うのね」
だいたいこんな解釈でまとめました、そもそも香水を買った事が無いのでアルコールで出来てる等も驚きです、他の人男の人に聞いてみたら知らなかったので以外と知らないのかもしれません。
「オードトワレは香りが少なくてコストが低め何だ〜、なるほどね」
香水は入っている瓶も女性向けに可愛く出来て居るので収集家の人も居るので実際ちょっと集めたく私もなり直ぐに2つ目も買うことになりました。
とりあえず香水の種類は分かったので問題の付け方です、手首や耳裏に吹きかけつけるのが一般的でそのほかにもお腹や足等香水の種類で付け方も変わるそうです、葵はポンコツなので定番の手首につける事にしました、香水を持って押すとプシュっと手首にかかります、両手首を重ねて伸ばして完成です。
「いい匂い〜」
初体験だったのでいい匂いで驚きつつもテンションが上がる葵はちょっと女の子らしくなれて居ました、本当は出過ぎないかハンカチ等でチェックして付け過ぎたら水で洗う等ちゃんと見ておかなければならないですがやらないのもまたあれでした。
「いい匂いだけど他の人にバレないか大丈夫かな...」
計画性は無いですが上手く行ったので当日は楽しんでお出かけ出来た葵でした。
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