第14話、お嬢様にお嬢様が、おたずねになるご様子でございます。
ある日、
お嬢様お二人による優雅なティータイムが始まるのでございます。
テラスの窓ガラスの外には、宇宙を行くたくさんの開拓移民船団が見えているのでございます。
□
「お茶が入りました」
「ごきげんよう、
「ごきげんよう、
二人は優雅にティーカップを口に運んだ。
ブフッ
二人は何とか噴き出すのを耐えた。
「…………」
二人は何とも言えない目で、金髪メイドのマリアージュを見る。
「最高級、緑光青汁でございます」
大麦若葉とケールが効いている。
「……相変わらず良い仕事をしていますね……」
「おほめにあずかり光栄と存じます、
マリアージュが頭を下げた。
「こほん、
「ええ、
「始めさせていただいておりますわ」
「
「お誘いしておいて申し訳ないのですが、私は今日が初めてなのです」
「
私が言った。
「ええ、楽しみですわっ」
「
「ふうう」
二人がティーカップを口に運ぶ。
青汁だ。
「美味しくないですわ」
「もう一杯です」
青汁のCMの文句だ。
「「うふふ」」
二人はお互いの顔を見て”息はぴったりです”と言わんばかりに笑いあった。
「失礼しますわ、少し御不浄に」
◇
「マリアージュさん」
「……例のモノはありますか?」
「……これのことでございますね」
私は光り輝くフォトフレームを空中に出しました
「交換でございます」
「くっ」
「今を逃せば二度と入手することは困難と愚考するのでございます」
私は表情を変えずに言いました。
「これでどうですか」
教室で授業中に居眠りをされる、少し残念な
「うっ」
警護任務中の私には絶対撮れない写真でございます。
「いただきましょう」
写真を交換しました。
隠し撮りの写真データは一枚のみ。
私と
(撮りすぎるから)
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