(四)-4(了)
「自分の素直な気持ちに、自分を偽らないまごころに、耳を傾けること。そしてそれに気づくこと。そんなまごころを大事にできる気持ちを育てることがこのイベントの目的なんだ。受けた告白は断っても良いし、受け入れても良い。いずれにせよ自分の心の中の気持ちと向き合うこと、そして勇気を持って一歩踏み出すこと。それが大切なんだよ」
まどかは長い黒髪を揺らしながら穏やかにほほえみながら、そう諭した。
「まごころか……」
和佐は立ち上がった。
「相談に乗ってくれてありがとうございます」
そうお辞儀をして生徒会長室を後にした。
和佐は決心した。和佐に取っての勇者ゲームの決着の付け方を。そして高等部の廊下を歩き始めた。
(了)
勇者ゲーム 筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36 @HarunaTsukushi
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