自分探し

菅井

プロローグ

今、僕が向かっているのはどこなんだろう。

今、僕は何をしたいのだろう。

時計を見ると、もう18時を回る頃だ。今から家に帰ればいいはずなのに帰る気にならない。明日が来ればまた学校で気分の悪い日を送るだろう。そんな日はもう懲り懲りだ。また今日も自分の汚れた未来を消せずに終わる。

「ああ、そういえば今日は僕の誕生日だった」

もう自分のことにも興味をなくしてるんだと思う。きっとこれが生涯で最後の誕生日なる。それなのに誰にも祝ってもらえずに終わるのが少し悲しい。だけど、もう、いいんだ。

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