流星のフェイザーと時空戦闘機ファルシオン

MrR

第1話「ファルシオンとの出会い」

 僕の名はルーク。


 惑星エルバーン出身の人間だ。

 

 ワケあって平行世界間を一人旅をしています。


 エルバーン制の戦闘用パワードスーツ「フェイザー」を載せた平行世界間を航行可能な船「ストラーダ」と共に。


 そんな時に純白の無人宇宙戦闘機を拾った。

 上から見れば地球の日本の漢字で大の字に近い形状をしている。

 

『私の名はファルシオン――地球連邦軍所属の自立思考型AI搭載の決戦戦闘機です』


 との事だった。

 任務が終わり、目的もなく自分が元居た平行宇宙とは違う宇宙を彷徨い続けていたところを拾った感じだ。


 決戦戦闘機と言う名前に恥じないスペックでナノマシンによる自己修復、バリア機能、ワープ機能まで兼ね備えている。


 決戦戦闘機と言う名は伊達ではないだろう。


「あの~いくところがないなら一緒に来ますか?」


『はい。一人きりで彷徨うのは正直寂しいですから』


 と、返事する。

 正直な女性型AIであり、好感が持てた。


 これがファルシオンと僕との出会いだ。

どこかの平行世界のどこかの宇宙空間にて――



 フェイザー。


 惑星エルバーン制の超戦闘用パワードスーツ。

 宇宙空間でも十分戦える青色の全身装甲型の二m程のスーツ。

 デザインは地球の日本のロボットアニメを参考にしたとか言っていた。

 二つ目とか白いマウスガードに口を思わせる突起物とかその影響が垣間見られる。


 お互いに亜高速の速度を出して宇宙空間を駆け回る。

 

 直線では戦闘機のファルシオンが有利。

 

 小回りならこちらのフェイザーが有利だ。

 

 手に持ったビームアサルトライフル。

 背中のバーニアユニットからホーミングレーザー。

 胴体から反物質砲を放つ。

 だがどれもが軽く避けられてしまう。

  

 ファルシオンもお返しとばかりにエネルギー弾、波動砲、ホーミングレーザー、ミサイルを放ってくる。


 決戦戦闘機だけあってとんでもない戦闘能力だ。

 フェイザーでなければこっちがやられていただろう。

   

 それに――どこの世界かは分からないが地球独特の戦闘機によるマニューバは勉強になる。

 自分も腕を磨いた方だがファルシオンが相手にしてまだまだだなと思った。


 結局模擬戦は決着がつかずと言う形になった。


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