第31首 坂上是則(古今集)

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪


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夜が明ける頃あたりを見てみると、まるで有明の月が照らしているのかと思うほどに、吉野の里には白雪が降り積もっているではないか。


(出典:百人一首.com)

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よいしょっと・・・。


重い引戸を開けると。

一面の銀世界。


はぁ・・・。

吐く息が白い。


まだ、夜は明けていない。


雪の上には。

青い闇が広がっている。


それでも。


月明かりに。

小さなキラキラとした光が舞っている。


あぁ・・・。

貴方がここにいれば。


冷え切った身体を。

温もりに包んでくれるだろうに。


笑顔という。

素敵な温もりに。


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坂上 是則(さかのうえ の これのり)は、平安時代前期から中期にかけての貴族・歌人。右馬頭・坂上好蔭の子。官位は従五位下・加賀介。三十六歌仙の一人。


経歴

908年(延喜8年)大和権少掾次いで大和大掾に任ぜられる[1]。912年(延喜12年)少監物に転ずると、中監物・少内記を経て、921年(延喜21年)大内記と醍醐朝中期は京官を歴任した。

『寛平后宮歌合』や『大井川行幸和歌』など、宇多朝から醍醐朝にかけての和歌行事に度々進詠し、『古今和歌集』の撰者らに次ぐ歌人であった。

※ウイキペディア フリー百科事典より



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