31話 インタールード1-覆水盆に返らず-
「
「索冥か。内裏に来ているなんて珍しいな。遠方の任務についていたと聞いていたが」
「
「・・・件の霊の対処か?」
「あぁ、そうだ」
ここで、炎駒は索冥の後ろに小さな人影が隠れているのに気がついた。
「その子は・・・」
「
「・・・はじめまして」
角端は一礼をした後、すぐに索冥の後ろに戻ってしまった。
「角端を見つけたという話は聞いていたが、幼いな。いくつだったか・・・」
「まだ
「その年齢で
「いや、
「いくら主の命とは言え、そのような童を連れ出すなど・・・」
「私たちも十三で任務についていただろう。それに主は一刻も早く角端を一人前にとの仰せだからな」
「あの方は先見の明がお有りだが・・・何をそこまで焦っておいでなのか・・・」
「
「それはお互い様だろう。怨霊と
「現場で対処しているのは私だが・・・首謀者はおそらく
「索冥、無論だ。主は必ず守る。・・・約束する」
索冥は微かに笑うと、「また会おう」と言ってその場を立ち去った。
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