第21話
俺はお茶会を終えて館に帰ってきていた。
そして自分の部屋で少女と2人きりになる方法を考えていた。
「ダメだ…考えつかない…」
俺は諦めかけていたがもう少し頑張って考えてみることにした。
俺はボスに連絡することもできない。
全部自分で考え行動するしかない。
こんなことは初めてだった。
盗聴器と監視カメラが仕掛けてあるから迂闊なことはできない。
ノートとか誰に見られるか分からない物も残せない。
携帯電話は当然圏外だし使えるチャンスもない。
ボスにどうやって連絡するか俺はそれも考えていた。
そして何も思いつかないまま数日たったある日俺はお茶会に呼ばれた。
そしてあの小さな洋館に着いた。
「ようこそ」
そこには2人の少女しか居なかった。
俺は聞いた。
「あの喋らない少女は?」
「今キッチンにいるの」
俺はチャンスだと思った。
「手伝いに行ってくる」
それを言い残し俺はキッチンに向かった。
2人は不思議そうな顔をしていた。
そしてキッチンに向かっている途中に俺は盗聴器と監視カメラがないか確認した。
どうやらこの洋館には仕掛けられていないらしい。
俺はチャンスだと思いキッチンに着いた。
それが間違いだとも気づかづに。
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