第8話 ぎゅっとなる
ビーズで手作りのブレスレットを作った後は、またぶらぶらそこら辺を歩いて、スマホで写真を撮ったりした。
そして、最後に向かったのは夕日がきれいに見える公園。
二人でベンチに並んで座りながらおしゃべり。
夕日が沈む時間を待った。
話題にするのはどうでもいいことばかり。
普通こんなもん。
将来の事とか国の行方とか、難しいことはわからないしね。
びゅうっと、風は吹いたら彼氏が私の頭に手を伸ばしてきた。
「あっ、頭に葉っぱ。じっとしてて」
その手つきは優しい。
今だけじゃない。
私に触れるときはいつもそう。
まるで宝物を扱うみたいにしてくれる。
私はそういう時、なんだかすごく大切にされてるなって思って、心がぎゅっとなる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます