歪な猫姫と聖霊狼のあるじ。ときどき女神と親友と

左手でクレープ

ダイジェスト版【旅立ち~フィルムの街】

【ダイジェスト版】 旅立ち 

――はじめに

物語も序盤を抜けてきました。

そこで、序盤の設定のお話や流れをダイジェストとしてまとめてみました。


◆物語の序盤というものは、如何せん設定の説明に費やされるものです。

 また、ライトに読んで頂ける方も多いかと思います。

→この物語をサラッと読み進めて頂ける方は、この話から「ダイジェスト」を読み続けて頂き、大まかにですが「対応するお話の話数」を示しますので、興味を持って頂いたところで、そのお話から読んで頂ければと思います。


◆最初から読んで頂ける方、または、最新のお話や章を読んで頂いた方で、

 最初のお話に立ち戻って読んで頂ける方。

→その場合は、「第1話」から読んで頂ければと思います。


また、以下に記すダイジェストの冒頭は今後何処かで掲載を考えている、「主人公丈二が1話で女神に謁見するまでのお話(未掲載)」を簡略化して書いていますので、よろしければお読みください。


※ ※ ※ ※


【旅立ち編 ダイジェスト】 1話~3話


主人公の 暁 丈二( あかつき じょうじ )は、起業家であった祖父から引き継いだ新聞販売店の配達の途中、真暗で何もない空間に迷い込みます。


時間感覚のないその空間で僅かに見えてくる光に向かって、自分でもどの程度彷徨っているのか判らない程の時間をかけ進み、何とかその光に辿り着きます。



――辿り着いた先は、森の中。

幸いにも配達中に持っていた荷物が手元にあり、それらを使いながら森の中のサバイバルを始めますが、何かが見守ってくれている感覚を持ちそれが気になります。


森の地形や様相から、何か出来すぎていることに疑問を持つ丈二は、この森が自分を試している試練であることに気が付きます。


そして、大きな大樹の根本で、そこにいる女神と白銀の狼を見つけます。



女神の名前はケレース。大地の地母神のひとり。

そして、この森の世界である「箱庭」を管理する女神。


白銀の狼は風の聖霊のひとりノトス。

この狼をマナを感じ、その存在を見つけることが、本当の「箱庭の試練」。



丈二は、彼女たちを見つけることで、「地球と繋がるもうひとつの世界」に行くことが許されることとなります。そこは電子の代わりにマナが根源の世界。


また、その時に、白銀の狼から一緒に旅が出来ればと嘆願され、丈二はそれを了承し狼の実態である風の聖霊ノトスの『分体』と眷属契約を結び、その分体を「サニー」と命名します。(→第11話)


ケレースに、揶揄われながら話をする中、地球に戻ることは「当然出来る」と聞かされるのですが、それと同時に、丈二はそのための「条件」を失っていると告げられ、彼は、もうひとつの世界に旅立つ覚悟を決めます。


【→ここまで 今後掲載予定の閑話(現:未掲載の設定)】


 ◇


第1話は、その「もうひとつの世界」を統べる女神に謁見するところから始まります。謁見する女神は、ケレースの母でもある大地母神オプス。


ケレースに揶揄われながらも、丈二は謁見の間に辿り着き、女神オプスとの謁見を果たします。

オプスからは、今の現状では地球に戻ることは叶わないため、この世界で戻るための条件を探す、若しくはこの世界で生きていくよう、謝罪とともに言われます。


また、マナが根源であるこの世界で不憫がないよう、ひとつの権能が与えられることとなり、彼はどんな力が欲しいのか問われます。



彼が欲した力は、新しい世界と地球の「情報」を得る権能でした。

女神オプスから、両方の世界の情報となると条件が付くと告げられます。


その条件は、

・新しい世界の情報は、文献等に記されている真実か謡われている定説に限ること。

・地球の情報は、誰かひとり信頼できる協力者に同意を得て、その協力者が提供する情報に限ること。また、その協力者への協力要請は一度しかできないこと。

でした。


その条件を丈二が了承をすると、女神オプスは彼のスマートフォンに力を宿します。

その権能の名前は『万科辞典』。



丈二に権能を与えられた後、オプスはこの世界の大陸であるオールス大陸のこと、存在する5つの国の位置関係、最後に、その内のロームス王国南方にあるフィルム街近郊に丈二とサニーを送ることを告げて、彼らを送り出します。


丈二とサニーは、お互いに改めて「よろしく」と声を掛け合い、新しい世界へと旅立っていきます。ふたりを見送る「女神ケレースの笑み」を気にしながら…。



【次へ→フィルムの街 若月編 ダイジェスト版】 4話~8話


→ 次の章をダイジェストで読まれる方は「このまま」お進みください。

→ 次の章を本編で読まれる方は「4話」へお進みください。

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