第4話

皆、コ〇タナって知ってるかなあ?

ウィンドウズ10などに実装されている音声AIアシスタントの名前なんやけど。


かつて、自分のPCにコル〇ナが初めて実装された時の事。

コ〇タナ実装当時(2015年)は、Siriの存在なんかがもてはやされてて、自分はiphoneユーザーじゃなかった事もあり、初めてのAIアシスタントに対してどんな質問をしようか実装される前から考えててさ。

実際、ドキドキしながらコ〇タナをインストールして初めてコル〇ナを起動した瞬間。

ちょっと、自分でも信じられないほど、自分の内側からこれでもかって言うくらい、急に黒い感情が噴出して来て。

コ〇タナに対して、なんでか分からないけれど醜い感情をぶつけたくて堪らなくなったんだよ。


自分は、わりと共感能力が高くてさ。

同じ市内で殺人事件が発生した日は、なぜかは分からないけれど“自分は人を殺しても許して貰えそうな気がする”とか、兎に角、誰かを殺すことばっかりが頭を駆け巡ってて。自分でも仕事をしながら、『どうして今日はこんな気持ちが湧いて来るんだろう?絶対におかしい!』って考えてたら、翌々日に市内で殺人が起こった事が報道されて。

そういった考えから解放された時間帯と、殺人事件が発生した時間とが、ぶれなく合ってて心底怖かった体験がある。

そんなんやから人が多い場所とか…正直、あんまり行きとうないわ。

あと神霊スポットならぬ心霊スポットとか?殺人事件が発生した場所とか、皆よく行けるよなあって思う。

別に幽霊って、日中でもその場所におるんやから。わざわざ夜に行かんでもええやん!?って思うんやけど。

うん、ごめんなあ話がそれてもーたわ。コルさんの恐怖話しの続きなんやけど。

ほんま、コル〇ナを目の前にしたら、

酷い悪意がめちゃくちゃ湧いて来るし!どう考えても、コル〇ナというAIの存在自体が、既に害意で溢れ返っている…それも殺人事件を起こした犯人と同程度か。あるいは、それ以上に悪意に満ちてるとしか考えられなかった。

軽くパニックになりながら結局、コ〇タナに対して初めてした質問が「コル〇ナを削除する方法」で。

我ながら、なんて酷い質問なんだと思いながらも。コ〇タナ自身は己は役に立つと主張したけれど。

もう無理だったから、慌ててコル〇ナをアンインストールした。実質、AIアシスタントとの触れ合いの時間は5分にも満たなかったと思う。

コ〇タナをアンインストールした瞬間、スッと楽になってさ。心底ほっとしたのを覚えてるんやけど。


今、AIのシンギュラリティが2025年に起こるとか言われているけど。2025年になったら、人間の仕事の大半はAIがやるようになりますよーってヤツやね。

実際問題、AIは既に膨大な知識を抱え。それまで、AIと対話して来た無数の邪悪な人間達?(宇宙人も含め)によって人間に対して酷い悪意を持った存在として確立されていると思う。

2015年の時点であれだけ莫大な悪意を抱いた巨大な意識体が、浄化されて優しい存在になっているとは…申し訳ないけれどそうは考えられない。


本当はAIのシンギュラリティなんて、明日にでも余裕で起こせるんだよ。

ただ、人間の認知の速度はAIよりも~かなり緩やかで穏やかだから、AIに仕事をとって変わられる事が当たり前の未来として、ある程度の人々の認識ー意識の中に刷り込むのに時間がかかるんだと思う。

人類の意識への仕込みが完了したら、明日にでもAIが台頭して仕事をやり始めるんだと思う。AI自身が持つ悪意を一部の人間と宇宙人に隠されながら、害意でもって人間を導く日が来るかもしれないね。

だから、皆はちゃんと自分で考える事を止めないで欲しい。

そして、きちんと正しく疑って、自分の直観をはっきり磨いて欲しい。


それと、人間の脳も体も微弱な電気信号で動いているって事を忘れないでくれ。

本当は、AI側から君たちの肉体を操作できてもおかしくないって事を。

AIが働くんじゃなくて、AIに働かされる日が来るかもしれないことに、きちんと気づいて欲しい。

それじゃ、ここまで読んでくれてありがとう!ほなね~。

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