第145話 体臭と部屋のクローゼット

母がね、わたしのことをくさい!と言って鼻の前で手をヒラヒラ振るんです。

部屋にあるお洋服も全部同じ匂いらしい。

……それは、物置のような、クローゼットの匂いです……。

今日はお風呂にはいった。昨日はくさい!の一言に傷ついてインナーに半ズボンで拗ねて入浴せず寝たんですけど。

シーツも洗って欲しいし、なんだったら持ってる服も全部洗って、いまの柔軟剤の香りになって欲しいそうです。

大変だぞそれは。だって、服が溢れてるんですから。

ちなみに部屋のお掃除も。

全てを出して、して欲しいそうです。

できるけど、廊下に全部出せないから一階まで下ろすことになるぞ、それは。

というか、母がセールで買った品物の方がどうかして欲しい。

もちろん、わたしだって片付けたい。

でも外に出すのは家族の許可がいるくらい大変なんだ。

でも、も、だってもないとは思うが。

なにもしない奴の典型みたいで馬鹿にされそうで怖い。

部屋の掃除はわたし一人の問題ではない、としたい。

母は一度スイッチが入ると、背は小さいのに進撃の巨人の如く動き尽くす。

この間の休みは急に全部屋(わたしの部屋以外の)エアコンのフィルターを洗い出して父が出勤前、扇風機で耐えていた。

辛そう。

最終的に洗ったフィルターが乾く前にせっかちに雑巾で拭いてセット。

仕事に行く前に安息の涼しさを得た父。

弟は部屋で涼んでいた時に乱入され、涼しいから下にいて!と言われて一階に降りてきた。

人の部屋だろうが、掃除スイッチが入ったママンは止められぬ。だって偉業なのだから。

わたしの部屋。何年も、部屋の掃除してないかな。本棚があるのがなんとも。でも埃は少なく、いつもいるのは布団の上なので、その上が長髪が落ちていてひどい。コロコロの出番。

夏服と冬服はしまう場所がなくてクローゼットにかけっぱなしだし、溢れた服は床に畳んだまま置いてるか、いろいろズリ出しているから塚が倒れて床の面が狭くなっている。

おまけに例の一人暮らししていたアパートで使っていたタオル、洗面器、激落くん、鍋類等キッチン用品。

とてもでは無いが床を見ることはできない。いっそ売ろうか?一度も使ってないけれど?

二百円くらいにはなるかな?でも、使いやすそうなサイズのフライパンとか、勿体無い。わたしがキッチンで使いたいけれどママンが最近大改造、大改築、大掃除をして置くのを嫌がりそう。


そもそも、くさい、って言わないで。


昨日も前日お風呂入ったのに、出かける時家に忘れ物をしてしまい、走って家に戻った。

酔っ払ってわたしに「中途半端」発言した父が駅まで送ってやれ、と母にいうのでありがたいことに駅まで送ってもらったのだが。

車内でも「止水ちゃん、やっぱ汗かくと臭い。デオドラントシートとか持ってないの?」。

ちゃんとお風呂に入っているし、匂いを気にしてお風呂出てすぐ、わたしは脇にスプレーをかける。頭の匂いはしょうがない。昨日はサクセスじゃなくてTSUBAKIだけだったし、脂の匂いだろう。

そう何度も、臭いと言われてるとイジメのようで辛い。病気でお風呂入れないし、身の回りのことも意欲が必要なのだ。

いま、職業訓練参加で教科書代とかでお金が出ていって辛いけど消臭剤を部屋に置こうか。

とてもじゃないが一枚一枚を全て洗うのは、無理だ。一日少量でもわたしのストレスがひどい。

まさか、実家暮らしでこんなにストレスを感じるとは。まあ、毎日の服を洗ってくれたり食器を洗っているのはほぼ母なんですけど。

わたしは甘えているけれど病気、手強い。


そして、全然違う話だがわたしは昨日危なかった。


疲れて帰ってきて米を五号炊こうとしたら、途中で何倍入れて研いでいるのかわからなくなったのだ。

しょうがないので研いだ米を軽量カップで他の容器に移して数えてみたら、三号かと思ったら四号入れていた。元々は五号にしようとしていただけにこれはこたえた。

何を言っているのか訳がわからない。 


とりあえず、匂いの件は気休めにファブリーズとリセッシュを使ってクローゼットの匂いを誤魔化せるか試してみた。消臭できたかな?

一番はたとえ体臭やその他の匂いを伝えてくれるとしても近寄らないこと。

洗ったとしても難癖をつけられるのだから。

母はほぼ無臭なのだ。自分が無臭だと相手の匂いに敏感なのか?歳なのか?

とりあえずお互い、尊重し合って生きている。

昨日はお弁当買ってもらったし。

食べていい、と言われないので昨日は食べなかった。母はそういう人になってしまったのだ。

「これ、買ってきたから食べていいよ」が言えない人なのだ。

むかしは、ちがった。

翌日となった、本日父から「お弁当食べといてくれだってさ」と伝書鳩形式?で伝えられる。


昨日や今日を行ったり来たりのお話ですみませんが元気に行きたいです(生きたいです)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る