第142話 行ったことないけど異国の風と登校

ご近所の子がね、みーんな良い子なんですよ。

三人きょうだいが多い。

ちなみにわたしの好きな言葉は

「三人に一人はアウトローがいる」

です。

……自分で考えました。

アウトローの意味をよくわかっていませんでした。

犯罪者、out low。法から外れた者。

たぶん、そんな意味でしょうか。

わたしはそれを

「三人いれば三匹の子豚🐷みたいに一匹はやべー奴がいる」

という意味で多用していました。

意味というか、使い方としては、

三人に一人はめっちゃ海外行くやつ、家訓から外れた無法者のような奴が三きょうだいには存在すると……。

現に、わたしは三きょうだいのうち唯一おバカで、えっちな小説を書いたりして警告をいただいて書き直したり、FXなどに手を出そうとした者です。

いや、だって、今時iDeCo?だっけ?とか、いろいろやんないと銀行にお金預けてても増えないとか、友達ならやってそう、みたい。

自分の知ってる誰かならやってるだろう、ついていこう、だから然程も勉強せずわたしもやる、みたいな。

おばかですね。

流石に乗り物恐怖症なので海外にまで見識を広めにはいけないのですが。

このあいだ夕方道を歩いてたら外国人が、とつくにの歌を歌いながら自転車を漕いでいました。

その時感じたのは、

この人自由だな、ではなく、

一瞬心の形がもやあ、と夕陽のように混ざりながら、

……異国でフリーダムだ……

日本のいつもの田舎道で、異国を感じました。

暑い時で風は吹いていたか覚えていませんが、わたしの半紙のようなふらふらな胸に平和な銃弾が風穴開けて柔らかく貫通していきました。

ちょっと外国の方、男の人とか怖いけど、もっと自由に日本で過ごしてほしいですね。でも大声で異国の歌を歌いながら自転車漕いでたら日本だとまだまだ不審者扱いというか。

どちらかといえばこわい、と思われるか。

異国の風ー。

ちなみに本日午前頑張って起きて用事を済ませに行く途中。

蝉が右側で日の当たる墓場で鳴き、左の日陰で早くもりりりりん、と鈴虫みたいな虫が鳴いていました。

朝から。

……そうくる?!

日本のこれからの秋はそうやってやってくるのね?

そして、アゲハチョウと、トンボ。

トンボは、夏でも飛んでたか。川辺で青いのが飛んでるのよく見た気がする。

あまりに久しぶりに午前に起きると、わたしの毛が二階にすごく落っこちてるから掃除して。貴女がやるなら良いけど私たちがやっているのよ。

と、ママン。

そうだそうだ、とパパン。

外出前に掃除機で階段をがたん、がたん、と吸収。廊下は長いのでコロコロで隠れて証拠隠滅。

ほんとに、よく抜けるようになりました。髪。

お風呂にしょっちゅう入れないのも影響しているのかな。そのうちボリューム減ったりしちゃうのかも。

さて。

三きょうだいの子の話です。

我が家だと三人中障がい者二人で、両親にお世話になってて、アウトローどころか、ばかやろー、……とは実は別に思ってないですけど。

ご近所の子が良い子なんですけど、

「学校まで歩くのが」

嫌なのか?苦痛なのか?なんか気になるのか?

とにかく、学校まで、通学路(徒歩)をしぶるようになったらしい。

学校自体は楽しく行っているみたいだしお友達も迎えに来ます。(すげえ)

ただ、朝、学校まで歩きたくないらしい。

あんまり話題にするのも特定やらなんやら、まあ。病気だったとはいえ高校を二年留年して、通信制に行ったわたしがいうのもおかしいのですが。

どうした。

まあ、元気に通えてるなら良かったなあ、なんです。親御さんがしっかり安全に送っているので。

ただ、ある日通学路がいやになったのか。

歩いて行くのがなんか気になるのか。

だからまず登校につながらない。

というパターンがあるとは驚きました。

理由は本人のみぞ知る。

ミステリーに使えそう。

もちろん、とっても良い子でこの間猫を探してうっかり変な体勢で見つかり先に挨拶されてバッサリ斬られたわたしよりも千倍しっかりしてる。

もう、そんなに徒歩が気になるなら学校側も自転車通学許可しちゃ、ダメか。それだと、特例すぎて最終的に自転車置き場に自転車集中するし。

ほんと、凡庸な、なんというか、いやまあ、しょうもないこと考えて人生を鈍く考えて脳みそを長生きさせようと考えているだけで。

けして自分のことをおばかさんだとは思いたくないんですけど。

なんか、みんなが思いつくことの一つも思いつけない明鏡止水です。

なんでしょうね。

ある日突然なのか、前からなのか、徒歩の通学(登校のみ)をしなくなるような、なにか。


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