第18話 処女厨気持ち悪い

お見合いで出会った人に、早めに体の関係を迫った。理由はみなさんの想像に任せる。

すると、相手は自分の初体験のことにあまりいい印象。心象を持っていなかったので、わたしのお願いに真摯に向き合ってくれたし、私のペースに合わせて当日はフリータイムで午前から午後6時まで、ゆっくりと慣らしていこう、と提案をくれた。

わたしは、最初、普通にデートして、それから流れでラブホテルへ行きたかったのだ。普通の青春である。それなのに、朝の10時からだいじょうぶか、と問われて断るのも、わたしにはフリータイム目一杯の賢いセックスの慣らし方もわからないし。

なにより、相手、彼と呼んで良いのだが。

お見合いの人は、わたしに「処女を打ち明けてくれたのは嬉しい」、「男の夢」、「じっくり慣らしていく」、「明鏡止水さんのペースで慣らしていく」。

「誰に捧げるかが大事です」。

それだったら、わたしだって、少しでも好きな人としたいし。本当に好きな人がいたら「捧げる」という感覚もこころに備えてたいせつに臨みたいものである。

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