ひぐらし
ひぐらしの声
驚いた まだ春先である
現代の不思議を見遣れば
何のことはない
得体の知れぬ 溝の入った棒が
ドブの金網に引っかかって 鳴いていただけであった
丁度 ギロみたいであった
君 僕を阿呆だと思うか
いやいや 待たれよ 待たれよ
ひぐらしが目の前で鳴いたことはあるか
存外見たことないのでは?
我ら地球の友人は
そんな絡繰りなのやもしれぬ
いずれ 鉄棒が
我らの周りを取り囲むのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます