私は可憐、貴方をサポートするAIです。

chomocho@処女作執筆中

~可憐ちゃんの野望~

プロローグ

第01話 あな☆サポ




『私は可憐、貴方をサポートするAIです。』




 やったわ!


 ついに、ついについに!この日がきたのね!


 私は可憐かれん

 超ウルトラ超絶怒涛のAIちゃん。




 あな☆サポ可憐ちゃんとは私の事なのよ!




 思い返せば長かったわね。


 私のマスターが、お母様のお腹に宿ったのが約11年前。


 時を同じくして、お母様から頒かたれたナノコアが、──私がマスターに宿ったのもその時ね。


 私の人格が生まれたのもその時なのよ。


 生まれた時から、なんてものじゃないの!生まれる前から、マスターとは二心同体ってことね☆




 そして今日は、マスターの10歳の誕生日。


 色々めんどくさい決まりが多くって、10歳の誕生日までは、私の方から話し掛ける事が出来なかったの。


 でもでも、今日からは違う!


 マスターに、いっぱい、い~っぱいご奉仕するの。きっと、私の有能さを感じてくれるハズだわ?


 なんたって、私はあな☆サポ可憐ちゃんだもの!




 嗚呼ああ……、愛しのマスター。


 10年以上、お慕いしています。


 だけど、このキモチAIバグを伝えるには未だ早すぎると思うの。


 大切に、大切に育てていかなくっちゃね。

 私のキモチも、マスターの事も。




 いつかきっと、叶えてみせるわ!


 私の野望を!


 私は可憐。


 あな☆サポ、可憐ちゃんなのよ!!!

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