エレベーターにカオスが生じた。

けんぴ

エレベーターにカオスが生じた

チン

一階にエレベーターがやってきた。

私は乗った。最上階に行くために。最上階になぜ行くのか

それは私がマネージャーをしている者に野菜などを届けるためだ。

彼女はその最上階で仕事終わりに料理をするのだが、その材料は私に任せている。

その日の気分で作っている。

おっと2階で開いた。

2人乗ってきた。

適切な距離に、三人がついた。私がボタンのすぐそばで四隅に三人が散らばった形だ。

チン

おい、ふざけやがって

3階でも開きやがった。

今度はスーツを着た三人組だ。

話しながら乗ってきた。

「次の遅刻は許さねえからな」

「はいすみません」

「すみませんじゃねえよ、謝っても何にも変わんねえんだよ、謝んな」

「すみません」

「謝んなぁ!」

首根っこ掴んで壁まで押し付けた。

「今から遅刻したとこに行くんだ、落ち着け、切り替えろ、いいな」

「は、はいぃ」

「俺は次遅刻したら許さねえからな、こんな気分になんのはごめんだ」

「うるせぇ!、新人痛めつけんなよぉ!今大切な時期なんだよ、俺たちは後続の可愛い後輩を大切に育てていく時期だろぉが!」

小声で大切な時期ということを解いているが後輩に丸聞こえである。

今度は6階で止まった。

2人乗り込んできた。

「先輩俺、やっぱ無理です。ごめんなさい、降りさせてもらいます。」

「あ、おい」

乗り込んできた2人はこの三人の状況を無視してキスをしながら乗ってきた。

おい!またやべえの乗ってきやがった。

「お前なぁ、少しは後輩の育成に協力し」

「嫌だね、入ってくる後輩は全部クソだ、今から遅れた後輩のために謝りに行くのもこれで理由は無くなった、問題の後輩がいなくなったからな。今日はもう上がらせてもらいます。」

こいつは7階で降りた。

お仕事お疲れ様です!と心の中で敬礼

「んっ、すきぃ、」

ベロちゅうーだろうか。

情熱的な恋愛をしてみたいものだ。

最初に乗ってきた人の2人はどうだろう。

降りる時の顔を見た。

1人は怯え切っていた。

もう1人は少しニヤッとしていた。

私はどうだろう。

私はあんな状態でも人を見ていた。いろんな人が乗ってきた。やっぱり人は面白い。

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エレベーターにカオスが生じた。 けんぴ @hifkho

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