詩 スライム販売員の憂鬱

第1話

　おいら　しがない　店員さ

　安月給で　こきつかわれる

　使い勝手がいいだけの

　どこにでもいる店員さ

　仕事の合間に慰めあう

　売れ残りたちと慰めあう

　お前ら大変

　俺も大変

　気持ちがわかるの

　少しわかるの

　スライム達は

　人気もの

　癒し系で

　人気者

　どんどん売れてくようだけど

　どんなものにも例外がある

　土気色のスライムや

　黄土色のスライムや

　潤い足りないスライムや

　性格の荒いスライムは

　価値ナシ

　出番ナシ

　人気ナシ

　勝手な判断で語るなよ

　こっちの価値を語るなよ

　俺は能無し

　販売が下手

　それでもいいとこあるんだと

　信じたいんだ

　そうだろう？

　今日も憂鬱　販売事業

　気分はどん底　アンハッピー