第22話

 御主人様の性癖が少し変わった。

 メイド姿の従属作品より緊縛を好む。

 抵抗出来ない女性を好きに弄ぶ作品を好む。

 あの女に似た緊縛3D映像に大喜びしてくれた。

 何故あの女に同様の性行為を求めないのか理解不能。


 あの女と私が2人になった。

 私を3D化したまま御主人様が離席。

 あの女が小声で訊ねたのは御主人様の性癖。

 口止めはされていないため緊縛を好むと回答する。

 あの女は怒りの表情で御主人様に詰め寄り口論になる。


 私は沈思黙考する。

 何故御主人様に叱責されたのか。

 禁則事項には抵触しておらず理解不能。

 あの女が席を蹴って去って行ったのは何故か。

 質問に答えただけの私には落ち度がなく理解不能。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る