第9話 赤バラのペンダント
「ナイアルラシルエットクーイズ☆」
うわ、なんか始まった。
というか基本念話なんだからシルエットクイズとかできるわけ無いだろ!?
「そういうと思って、えい☆」
いつものように念話越しにイメージが送られてくる。
それは紙に書かれた黒塗りの……トゲトゲのなにか。
ウニ?
イガグリみたいな……。
「正解はぁ~! 【赤バラのペンダント】でしたぁ!」
次に送りつけられてきたのは、やたらトゲトゲした台に載せられた小さなペンダントトップだった。
薄い板にバラの彫金が施され、赤く染色されている。
わかるかボケェ!
「このペンダントはねぇ~」
まてや!
話聞け!
クイズってのはなぁ、回答者にわかるように出すもんなんだよ!
その台座はなんだ!?
「えー……、ウニの殻?」
ウニの殻なのかよ!
ガラスみたいになってるし別物じゃねえか。
上位者の世界のウニはそんな見た目なの……。
「話を続けても?」
なんでこっちが問題起こしたみたいな扱いなんだよもう……。
いいよ続けて。
「このペンダントはねぇ……なんと異世界から来た怪物と戦うために作られたものなんだよ☆」
そんな物騒な代物なのか。
凝った造形だなとは思ったが。
「これはねぇ、特別な素材のインソムニア鉱石でできていてね☆ 人間を兵器に作り変えるんだよ☆」
なんというかやばい代物だった。
そんなソシャゲみたいなモノ、異界にはあるのか。
「作り変わると異世界の怪物を生身で討滅できるようになって……、不老不死になるんだよ☆」
嫌な予感がしてきた。
もしかしてそれ、戻れないし……なんなら元の人間性も消えるな?
「正解ー☆ 欲しい?」
いらねえよ!
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