第22話 やっちまったモンはしょうがねェ
事後、俺たち二人はベットの上で横になっている
「先輩、もう少し近くに寄ってもいいですか?」
「いいぞ」
「先輩の体……とっても温かいです……先輩の匂いがして、すごく……安心します」
「白、流れで一つになったが……重ねて伝えたいことがある」
俺の真剣な雰囲気が伝わったのか白は少しだけ構えるような顔をした
「何ですか?先輩……」
「俺の一生を全部やるから白の一生を俺にくれ」
「私は元々そのつもりですよ、先輩に全てを捧げます」
「そうか、そう言ってくれるか……」
「私の体はもう先輩のものなので好きに扱っていただいて構いませんから……これから先もずっと、先輩の隣にいさせてください……」
「勿論だ」
「ちゅっ、えへへ……先輩ならそう言ってくれると信じていました……!!」
白の柔らかい唇が頬に当たると今夜の記憶が頭をよぎった
「……眠くなってきたな」
「もう夜も遅いですし、そろそろ寝ましょうか」
「そうだな……おやすみ、白」
「おやすみなさい、先輩っ、」
――数年後
「旦那様、お帰りなさいっ、」
仕事から帰ってきて、扉を開けたら玄関に白がいた
どうやら俺が帰ってくるのをずっと玄関で待っていたようだ
「ただいま」
「今日はいつもより三十三分程お帰りが遅かったですね」
「これを買ってきただけだ」
「何ですか?この箱……こ、これって……」
「ああ、婚約指輪をまだ渡していなかったからな」
「だんな、さま……私のために……」
「サイズはこの前、それとなく測ったが……どうだ?」
指輪が指にピッタリとはまると「このフィット感はまるで私達の愛のように隙間が一切感じられません……!!」
と、白が嬉しそうに笑顔で抱きついてきた
「旦那様はいつも、私が欲しいものをくださいます……温もりも、好きって気持ちも……これからも一生一緒にいてくださいね……?」
「当たり前だ、俺はお前の夫だからな」
「はい!!旦那様……大好きですっ!!」
「俺もだよ」
―――完―――
◆◆報告◆◆
この作品の加筆、改訂版を投稿しました
展開とセリフまわしのブレが気になったので主に中盤からかなり改訂
一からプロットを練り直して作り直したので、途中からはかなり違う展開になっていきます
宜しければ読んでみて下さい
『【改訂版】いじめから助けた学校一のS級美少女を数合わせで部活に入れただけなのに』
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