T-転性(TS)したら S-サキュバスだったんだけど!? F-ファンタジー世界は異世界人に優しくない! 〜最強スキル『モン娘化』は使うのにえっちなことが必要です~
第0話 用量・用法を守って正しくお使いください
T-転性(TS)したら S-サキュバスだったんだけど!? F-ファンタジー世界は異世界人に優しくない! 〜最強スキル『モン娘化』は使うのにえっちなことが必要です~
司原れもね
第0話 用量・用法を守って正しくお使いください
ガラス越しにしんしんと降り積もる雪を眺めていた。
今日は聖夜。クリスマス・イブだ。
街を行き交う人間達はどれもこれも皆二人組で、手を繋いで楽しそうに笑っている。
もしかしたら、ぼっちの人間もいるのかもしれない。けれど、そんなやつはイルミネーションにも照らされない裏路地を歩いているのだろう。少なくとも、俺の目には映らない。
まあ、かくいう俺もぼっちなのだが……。
「ふぅ……」
しかし、俺はただのぼっちではない……一人でも性夜を謳歌できるぼっちなのだ!
なにせ、俺にはアレがあるからな。
「ふふふ……サキュバス印の感度3000倍媚薬!」
この日の為に用意した秘蔵のおクスリ。これを飲めば、リア充達の性交なんかより何千倍も気持ちいい快楽を得ることができるのだ!
「用量・用法を守って正しくお使いください」という注意書きが書かれているが、そんなものは関係ない。俺は一瓶全てをワインに注ぎ込む。そして、グラスを傾け一気に飲み干した。
「おお!? 早速身体が熱くなってきたぞ!?」
まるで火がついたかの如く全身が熱い。股間なんてもう爆発寸前である。
「これは凄い……」
ドクンドクンと心臓が激しく脈打ち、脳髄まで痺れるような感覚に襲われる。
媚薬の効果を疑っていたが、コレは間違いなく効いているぞ……。
「はあ……はあ……さすがに入れすぎたかも……」
感度3000倍になった身体はみるみるうちに体力を失っていく。早めに済ませないと大変なことになりそうだ。
俺は致すためベッドへと移動する。しかし……
「うっ!!」
突如として、強烈な痛みが胸部を襲った。あまりの痛さに床に転げて悶絶する。
「ぐは……」
心臓の辺りに手をやると、その動きは規則性を無くしていた。
「そん……な……」
死因が……媚薬だと? そんなの……認められる……わ……け…………がはっ………………
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