第14話 初生配信準備:配信前からバズってます


 新宿ダンジョン第7階層、中ボスに挑む時がやってきた。


 今日は穂乃果の変身スキルの効果も試すため、鑑定スキルを持っている奏にもついてきてもらう。


 また、初の試みとして、生配信を行うこととした。


 世間では世界唯一の非戦闘スキル専用クランとして、注目を集めており、今までそこそこ動画を上げ続けていたおかげで収益化は完了している。


 収益化はチャンネル登録者10万人、総動画再生回数100万回再生で申請できるようになり、世間の注目もあり10万人はすぐに達成、再生回数はダンジョンにおける名場面集的な物を編集し、投稿することで、再生回数は稼ぐことに成功した。


 『世界初、非戦闘スキル持ちのみパーティーで中ボスを倒す配信』と題して生放送枠を設定しておいた所、瞬く間に拡散され、生放送待機数は20万人を超えている。


 これには皆、ビクビクしており、気にすることはないと気持ちを落ち着かせる。


 配信に使用されるカメラは大きめなディスプレイを搭載したドローンのようなものだ。


 「基本的にはコメントには俺と奏が答えていくから、君たちは戦闘に集中してくれ」


 「「「はい」」」

 

 「よし、6階層から配信を始める。5階層まで連携を確認しながら進もう」


 1階層から6階層まではもう何回も探索しているので、お手の物だ。


 ゴブリン、魔狼を倒し、6階層についた。


 6階層は、ゴブリンが連携して攻撃してくる。


 ダンジョンに慣れている人なら、簡単に倒せるが、配信を見てくれる人の中には非戦闘スキル持ちの人も存在する。


 そんな人達のために、戦えるところを見せ、夢を与えてあげたい。


 「よし、6階層だ。休憩したら配信を始めよう」


 生放送枠はもうとってある。


 あとはTwittonで告知してっと……。


 挨拶や進行は穂乃果が担当することとなった。


 「よし、はじめるぞ」


 「緊張しますね」


 「……大丈夫」


 「私に進行できますかね〜」


 見た感じ美咲だけ緊張している。


 奏にも登場してもらうが、まだクランメンバーではない。


 その辺は、俺と奏が談笑しながら関係とか話せば良いだろう。


 そうして俺は、配信開始ボタンを押した。


 「はーい。みなさんこんにちわ〜。穂乃果でーす。」




◇◆◇◆<information>◇◆◇◆

 本日より2話投稿に戻ります。

 次回17時。

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