ネットゲームのオフ会で会った少年が少年じゃなく美少女であり.....?
アキノリ@pokkey11.1
第一章 1日でどんだけイベントが起こってんの?
瓜二つの姉妹
第1話 ネトゲのオフ会で会った少年が実際は少女であり.....?
「.....」
ネットゲームのオフ会をすると言って.....俺はドキドキしながら駅前でプレイヤーの少年を待っていたのだが。
丁度俺、長道小路(ながみちこうじ)が2年生なので同級生の少年らしいが.....それは完璧な嘘だった事が分かった。
それは.....天地がひっくり返る程の。
何が嘘かって?
そうだな.....現れたのはハーフの美少女だった。
イギリスと日本の.....。
黒髪に青い瞳の物凄い小顔の美少女だった.....ウッソだろ。
「は、初めまして.....イーリッシュ・ワグナー・結衣です」
「.....え.....え!?しょ、少年ってのは嘘を吐いてたの!!!!?」
「嘘.....ですね。.....確かに吐いてました。.....私.....人見知りなんで」
「.....!」
「.....『相棒。そんなに固まるなよ』」
俺は!と頭に浮かべながら、にひひ、と笑う黒髪の長髪の美少女を見る。
そして俺は汗を噴き出して混乱し始める。
な、何がどうなっている.....。
マジに何がどうなっている.....?
俺は考えながら1週間前に遡る様に考えてみた。
モヤモヤモヤ.....。
☆
アイリッシュ・オブ・ザ・タワー。
その名の通りかもだけどタワーで謎を解明していく.....そんなオンラインゲーム。
そんなゲームのオフ会を結婚の記念にする事になったのだが。
それは何の意味かというと。
俺はそのアイリッシュ・オブ・ザ・タワーで相棒のクロイツという名の少年と結婚した.....。
男同士だけど結婚出来るという設定の元、だ。
そうするとアイテムの保管庫の特別な共用が出来るらしく。
便利かな、と思ってクロイツに提案してから俺、ギルとクロイツは結婚した。
俺、長道のアバター内の存在がギルだ。
(えへへ。嬉しいな。結婚出来るなんて)
(オイオイ。お前も男だろ。だったら喜んでどうする。仮の結婚だしな)
(まあそうだけど。嬉しいんだよ僕は)
(そんなもんか?男同士だろ)
(まあ確かにね)
そんな会話をアバターでしながら。
宿でクロイツと見合っていた。
俺はそのクロイツの姿を見ながら.....笑みを浮かべる。
イヤホンを着けてまあちょっとキモいか、と思いながらも何だか嬉しい様な感じに包まれていた。
俺は思いながらクロイツの映っている画面を見ていると。
(ギル。今度さ。.....結婚の祝いでオフ会しない?)
(オフ会.....?でも俺、ぼっちだぞ?)
(うん。僕もボッチだからオッケー)
(それってオッケーなのか.....?)
(良いから。会おうよ)
(だが.....)
(もー!!!!!そんなに渋るなんて嫌なの!?)
クロイツ.....。
怒るなよ、と思いながら俺はクスクスと笑う。
そして苦笑いを浮かべる。
それからカチャカチャとキーボードを動かす。
そうしてから送信した。
(分かった。じゃあ会おうか)
(そうだね。約束だよ。デート)
(冗談でもよせ。お前は男だよな?)
(.....男だよ?)
溜めるなよ。
何だか不安になってくるだろ。
俺は苦笑しながらアバターを観る。
するとクロイツは、ゴメン。レッスンの時間だ、と言って、じゃあね。また明日ね。必ず、とログアウトをそのまました。
因みにレッスンというのはピアノのレッスンだ。
クロイツも大変だなと思いながら俺はそのままイヤホンを外す。
そしてそのまま宿に宿泊してから。
「.....俺も勉強すっか。ゲームバカになるしな」
そんな事を呟きながら俺は勉強を始めた。
そして1週間が経った今。
俺は唖然としながら.....クレープ屋に連れて行かれた訳だが。
な、にが.....起こっている!?
何でクロイツがこんな美少女なんだ!?
夢か!?夢なのか?
骨折したら分かるかな?
痛みを感じた方が.....、と思いながら顎に手を添える。
☆
「ギル。どうしたの?」
「.....どうもしてない。あと俺はギルだけど外では長道小路と呼んでほしい」
「え?ギルはギルでしょ。まあでも私も.....結衣って呼ばれているしね」
「.....」
天地がひっくり返ったとちゃうか。
いや割とガチに何が起こっているか理解出来ない。
理解して良いのかこれ。
何で俺はこんな美少女と一緒に?
と思いながら考えていると。
「.....でも良かった。.....恐ろしい男の子じゃなくて」
「.....それはまだ分からないだろ?」
「いや。ギルは性格はそんな感じでしょ」
「.....」
うーん。
思いながら俺は結衣を見る。
結衣は俺を見ながら?を浮かべている。
俺はその姿を見ながら苦笑いを浮かべた。
「.....とにかく気を付けろよ。お前.....物凄い可愛いから」
「.....ふぁ?」
「.....あ」
「.....か、あいい?.....そ、そう」
「.....」
真っ赤になる結衣。
もうどうするんだよこれ。
思いながら見ていると.....聞き慣れた男性の声が。
おー。何やってんだ?声がしたと思ったらお前さん、と。
何と俺の.....グラサンの目立つ髭ツラの親父である。
な!?お、親父!?
「は!?お、親父!?」
「やあ。何で.....お?!もしかしてもしかしてーの?!デートか!?」
「いや!?で、デートじゃねぇよ!?」
「じゃあ何やってんのさ?」
「ゲームのオフ会だ!マジにどっか行ってくれ!?」
そんな感じで俺はワタワタと汗を流しながら慌てる。
すると結衣がクスクスと笑いながら、面白いね。ギル、と言う。
俺は赤くなりながら俯く。
困ったもんだな.....、と思う。
そうしていると奥から声がした。
「冬至さん?」
「.....お。丁度良かった。小路。実はな。父子家庭だけどそうじゃなくなるぞ!」
「今言うかそ.....へ?」
「再婚だ!はっはっは!」
「.....へぇ!!!!?」
次から次にとんでもない事が起こるな!?
俺は、マジか親父!!!!?、と言うと.....奥から、冬至さん、と先程呼んだ女性が.....現れた。
と同時に現れる女の子。
その姿を見て愕然とする俺。
結衣も笑っていたが見開いた。
何故かと言うと.....結衣と瓜二つだった.....から。
ハァ!!!!?
「.....あれ.....貴方.....」
「.....もしかして.....」
「.....???」
結衣と謎のその瓜二つの少女は見合う。
それから、もしかして憂!?(うい)!?、と目を輝かせる。
何.....どういう.....、と思っていると。
親父も、ん?あれ?、的な顔をしていた.....知らねぇのかよ!?
そしてこの日。
判明した事を綴ろうと思う。
1つ目。
ネトゲの相棒男子が美少女だった件。
2つ目。
その美少女が姉妹であった事。
3つ目。
その妹さんについては結衣と父親が同じだった事。
いやちょ。
1日で何が起こっている.....?
俺は考えながら.....冷や汗をかいた.....。
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