ネットゲームのオフ会で会った少年が少年じゃなく美少女であり.....?

アキノリ@pokkey11.1

第一章 1日でどんだけイベントが起こってんの?

瓜二つの姉妹

第1話 ネトゲのオフ会で会った少年が実際は少女であり.....?

「.....」


ネットゲームのオフ会をすると言って.....俺はドキドキしながら駅前でプレイヤーの少年を待っていたのだが。

丁度俺、長道小路(ながみちこうじ)が2年生なので同級生の少年らしいが.....それは完璧な嘘だった事が分かった。


それは.....天地がひっくり返る程の。

何が嘘かって?

そうだな.....現れたのはハーフの美少女だった。

イギリスと日本の.....。

黒髪に青い瞳の物凄い小顔の美少女だった.....ウッソだろ。


「は、初めまして.....イーリッシュ・ワグナー・結衣です」


「.....え.....え!?しょ、少年ってのは嘘を吐いてたの!!!!?」


「嘘.....ですね。.....確かに吐いてました。.....私.....人見知りなんで」


「.....!」


「.....『相棒。そんなに固まるなよ』」


俺は!と頭に浮かべながら、にひひ、と笑う黒髪の長髪の美少女を見る。

そして俺は汗を噴き出して混乱し始める。

な、何がどうなっている.....。

マジに何がどうなっている.....?

俺は考えながら1週間前に遡る様に考えてみた。

モヤモヤモヤ.....。



アイリッシュ・オブ・ザ・タワー。

その名の通りかもだけどタワーで謎を解明していく.....そんなオンラインゲーム。

そんなゲームのオフ会を結婚の記念にする事になったのだが。


それは何の意味かというと。

俺はそのアイリッシュ・オブ・ザ・タワーで相棒のクロイツという名の少年と結婚した.....。

男同士だけど結婚出来るという設定の元、だ。


そうするとアイテムの保管庫の特別な共用が出来るらしく。

便利かな、と思ってクロイツに提案してから俺、ギルとクロイツは結婚した。

俺、長道のアバター内の存在がギルだ。


(えへへ。嬉しいな。結婚出来るなんて)


(オイオイ。お前も男だろ。だったら喜んでどうする。仮の結婚だしな)


(まあそうだけど。嬉しいんだよ僕は)


(そんなもんか?男同士だろ)


(まあ確かにね)


そんな会話をアバターでしながら。

宿でクロイツと見合っていた。

俺はそのクロイツの姿を見ながら.....笑みを浮かべる。

イヤホンを着けてまあちょっとキモいか、と思いながらも何だか嬉しい様な感じに包まれていた。

俺は思いながらクロイツの映っている画面を見ていると。


(ギル。今度さ。.....結婚の祝いでオフ会しない?)


(オフ会.....?でも俺、ぼっちだぞ?)


(うん。僕もボッチだからオッケー)


(それってオッケーなのか.....?)


(良いから。会おうよ)


(だが.....)


(もー!!!!!そんなに渋るなんて嫌なの!?)


クロイツ.....。

怒るなよ、と思いながら俺はクスクスと笑う。

そして苦笑いを浮かべる。

それからカチャカチャとキーボードを動かす。

そうしてから送信した。


(分かった。じゃあ会おうか)


(そうだね。約束だよ。デート)


(冗談でもよせ。お前は男だよな?)


(.....男だよ?)


溜めるなよ。

何だか不安になってくるだろ。

俺は苦笑しながらアバターを観る。


するとクロイツは、ゴメン。レッスンの時間だ、と言って、じゃあね。また明日ね。必ず、とログアウトをそのまました。

因みにレッスンというのはピアノのレッスンだ。

クロイツも大変だなと思いながら俺はそのままイヤホンを外す。

そしてそのまま宿に宿泊してから。


「.....俺も勉強すっか。ゲームバカになるしな」


そんな事を呟きながら俺は勉強を始めた。

そして1週間が経った今。

俺は唖然としながら.....クレープ屋に連れて行かれた訳だが。


な、にが.....起こっている!?

何でクロイツがこんな美少女なんだ!?

夢か!?夢なのか?

骨折したら分かるかな?

痛みを感じた方が.....、と思いながら顎に手を添える。



「ギル。どうしたの?」


「.....どうもしてない。あと俺はギルだけど外では長道小路と呼んでほしい」


「え?ギルはギルでしょ。まあでも私も.....結衣って呼ばれているしね」


「.....」


天地がひっくり返ったとちゃうか。

いや割とガチに何が起こっているか理解出来ない。

理解して良いのかこれ。

何で俺はこんな美少女と一緒に?

と思いながら考えていると。


「.....でも良かった。.....恐ろしい男の子じゃなくて」


「.....それはまだ分からないだろ?」


「いや。ギルは性格はそんな感じでしょ」


「.....」


うーん。

思いながら俺は結衣を見る。

結衣は俺を見ながら?を浮かべている。

俺はその姿を見ながら苦笑いを浮かべた。


「.....とにかく気を付けろよ。お前.....物凄い可愛いから」


「.....ふぁ?」


「.....あ」


「.....か、あいい?.....そ、そう」


「.....」


真っ赤になる結衣。

もうどうするんだよこれ。

思いながら見ていると.....聞き慣れた男性の声が。


おー。何やってんだ?声がしたと思ったらお前さん、と。

何と俺の.....グラサンの目立つ髭ツラの親父である。

な!?お、親父!?


「は!?お、親父!?」


「やあ。何で.....お?!もしかしてもしかしてーの?!デートか!?」


「いや!?で、デートじゃねぇよ!?」


「じゃあ何やってんのさ?」


「ゲームのオフ会だ!マジにどっか行ってくれ!?」


そんな感じで俺はワタワタと汗を流しながら慌てる。

すると結衣がクスクスと笑いながら、面白いね。ギル、と言う。

俺は赤くなりながら俯く。

困ったもんだな.....、と思う。

そうしていると奥から声がした。


「冬至さん?」


「.....お。丁度良かった。小路。実はな。父子家庭だけどそうじゃなくなるぞ!」


「今言うかそ.....へ?」


「再婚だ!はっはっは!」


「.....へぇ!!!!?」


次から次にとんでもない事が起こるな!?

俺は、マジか親父!!!!?、と言うと.....奥から、冬至さん、と先程呼んだ女性が.....現れた。

と同時に現れる女の子。


その姿を見て愕然とする俺。

結衣も笑っていたが見開いた。

何故かと言うと.....結衣と瓜二つだった.....から。

ハァ!!!!?


「.....あれ.....貴方.....」


「.....もしかして.....」


「.....???」


結衣と謎のその瓜二つの少女は見合う。

それから、もしかして憂!?(うい)!?、と目を輝かせる。

何.....どういう.....、と思っていると。

親父も、ん?あれ?、的な顔をしていた.....知らねぇのかよ!?


そしてこの日。

判明した事を綴ろうと思う。


1つ目。

ネトゲの相棒男子が美少女だった件。

2つ目。

その美少女が姉妹であった事。

3つ目。

その妹さんについては結衣と父親が同じだった事。


いやちょ。

1日で何が起こっている.....?

俺は考えながら.....冷や汗をかいた.....。

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