【KAC20233】最強中学生伝説☆バトル・ザ・ファイトギャラクシー~ぐちゃぐちゃ編~

竹神チエ

第5話 大変、エビはねちゃった!?

(これまでのチュー☆ファイ)

エビ怪人轟エビ太郎を退治するにはエビフライにするしかない!

でも準備しているあいだ、怪人は野放しに。

一体どうしたら……と、その時。


ばーんっ。キキーッ!!

バイクがエビ太郎を跳ね飛ばした。


「よし、ここは警察に任せよう!」


菅蔵すげぞうとユース・K氏は揚げ油とパン粉の準備に走るが……。


🦐🦐


「おたく、自分が何やったかわかってる?」


 事故現場のコンビニ前。


 尋問しているのは強面の警察官だ。名前は八夫坂男やぶさかお、コントが大好きな男である。

 一方、エビ男をはねたバイク乗りは真夏でも革ジャンを着用する麵好き男性E吉であった。


「すみません。突然、エビの着ぐるみに全身タイツの不審な男が視界に入ったので思わず」

「あのね、思わずではねちゃダメだよね」

「それはわかってますけど……」


 革ジャンのE吉はラーメン店めぐりをした帰りだった。あんなに楽しかった時間も今やぶっ飛んだ。早く家に帰って唐辛子に水をやらないとだめなのに大変な状況だ。


「見て」


 強面警官が倒れているエビ男へあごをしゃくる。


「あんなにぐちゃぐちゃにして」

「大げさなっ! 着ぐるみがクッションになって無傷じゃないですか!!」

「顔見て。ぐちゃぐちゃ」

「サングラスが割れただけです」

「足見て。ぐちゃぐちゃ」

「白タイツが破れただけでしょ?」

「すね毛。ぐちゃぐちゃ。いや、もじゃもじゃ?」

「あれは元々だろ!!」


 強面警官はぐいっと飲む仕草をする。


「おたく、飲酒運転?」

「まさかっ。そんなことしません!!」

「飲んでない? ユウヒ本生スーパードゥルァァイ」

「飲んでませんっ」

「じゃ、マグナムドゥルァァイ?」

「飲んでませんっ」

「いっそフリーズドゥルァァイ??」

「あんたの話聞いてると、こっちの頭がぐちゃぐちゃになるよ!」



☆次回予告☆

そうこうして救急車が到着。でもエビ男が見当たらない!?

第6話「エビ太郎、さらわれる」お楽しみに!!

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